「ええぇ!」“日産のV6エンジン”搭載の「マセラティ」登場!? 異例の「4ドア“セダン”」誕生の理由とは
日産「フェアレディZ(Z33型)」のエンジンを搭載した“マセラティ”が、国内の中古車販売店で販売されていました。なぜ日産のエンジンを搭載したのか、輸入車に国産車のエンジンをどうやって載せ替えたのかお店の方にお話をうかがいました。
“マセラティ”に「フェアレディZ」のエンジン搭載しちゃった?
イタリアの自動車メーカー「マセラティ」の 「クアトロポルテ エボルツィオーネ」に、日産「フェアレディZ(Z33型)」の「VQ35DE」型エンジンを搭載したクルマが神奈川県平塚市にある中古車販売店quatro(クアトロ)にあったようです。
クアトロポルテ エボルツィオーネは、マセラティのFセグメントラグジュアリーサルーンで、スポーツ走行と快適性の両立を目標に開発されたマセラティのフラッグシップモデルです。
イタリア語でクアトロは数字の4、ポルテは扉を意味します。日本語で4ドアという意味です。
パワートレインは、2.8リッターV型6気筒DOHC24バルブツインターボエンジン。最高出力は、285ps(210kW)/6000rpm、最大トルクは42.0kg・m(411N・m)/3,500rpmを発揮します。
組み合わされるトランスミッションは4速AT、駆動方式はFRです。
一方、フェアレディZ はGT-Rと並ぶ日産を代表するスポーツカーで、Z33は5代目にあたります。2002~2008年に販売されました。
搭載されるのは、3.5リッターV型6気筒VQ35DE型自然吸気エンジン。最高出力280ps(206kW)/6200rpm、最大トルク37.0kg・m(363N・m)/4,800rpmを発生します。
組み合わされるトランスミッションは5速ATもしくは6速MT。駆動方式はFRです。
今回販売されているクアトロポルテ エボルツィオーネは、輸入後、フヂイエンヂニアリング株式会社でエンジンを載せ替えたといいます。
なぜ載せ替えたのかクアトロ社に理由を聞いてみたところ「もとから搭載されているエンジンより、フェアレディZのVQ35エンジンの方が故障頻度が減り、修理費用などお客様のさまざまな負担が減ると思われるからです」と語ってくれました。
エンジンパワーがクアトロポルテ エボルツィオーネと近いのも理由の一つだといいます。
エンジンの載せ替えと同時に、ミッションもフェアレディZのものに載せ替えていますが、上記以外の改造はありません。価格(消費税込)は、500万円(諸費用込み)でした。
マセラティは昔、レパードベースのザガートステルビオだっけなぁ。結構日産とは縁があるよね。
元のエンジンの味わいはわかりませんが、イタリア車のハードルが下がるのは良いですね。