大阪の新たな無料バイパス「淀川南岸線」が工事進行中!? 謎の「超便利な東西道路」開通でどうなる? 阪神高速「豊崎延伸」の裏で進むプロジェクトとは

阪神高速「淀川左岸線」が海老江から新御堂筋まで延伸工事中ですが、それとは別の「淀川南岸線」という道路事業も進行中。いったいどんな道路なのでしょうか。

阪神高速とは別に進む道路プロジェクト

 大阪市の臨海部と都心部をむすぶ阪神高速「淀川左岸線」の延伸工事が、着々と進行しています。

 その一方で、名前が似ている新しい一般道路「淀川南岸線」という道路整備事業も、進行中です。

 完成すればどのように便利になるのでしょうか。また、事業はどこまで進んでいるのでしょうか。

淀川左岸線の延伸ルート(画像:阪神高速)
淀川左岸線の延伸ルート(画像:阪神高速)

 阪神高速として、有料の自動車専用道路となるのが「淀川左岸線」です。海老江からさらに淀川堤防に沿って東進し、豊崎で新御堂筋に接続するところまでが、先行開通予定です。

 淀川左岸線はその先、大深度地下トンネルでさらに東進し、門真JCTで近畿道と第二京阪に接続予定。完成すれば、第二京阪から湾岸線までが直結される、新たな大阪都心の大動脈となります。

 ところで、これとは別の「淀川南岸線」の道路整備も進んでいます。

 淀川南岸線は、いわば「淀川左岸線の側道」として同時並行で進められている一般道路で、大阪市が整備主体となり、総延長は6.7kmです。

 ルートは、大開ICから阪神電車の淀川駅前を通り、そこからは淀川左岸線に並行して東へ。豊崎で新御堂筋をくぐったあともさらに東進し、JR京都線や天神橋筋も超えて、毛馬橋の手前で城北公園通へ合流することになっています。

 淀川左岸線は堤防内トンネルで抜けていきますが、淀川南岸線は通常の地上道路となります。

 完成すれば、梅田周辺をバイパスする貴重な東西軸となります。注目すべきは、国道2号や新御堂筋をはじめ、主要幹線と「立体交差」となっており、信号交差していないこと。大阪市内はともすれば東西軸・南北軸の交差が多く、信号渋滞が課題となっているため、2車線ながら「主要交差部ノンストップ」の恩恵が期待されます。

 気になる進捗ですが、用地取得率はすでに99%に到達。基本的に、淀川左岸線の「新御堂筋延伸」と一体的に工事が進むため、開通めども「左岸線」に準ずるものと見られます。2022年の事業再評価時には「2031年完成」と想定されていますが、左岸線の工事次第で、後ろ倒しになる可能性もあります。

 現在の「左岸線」の工事写真を見ると、「堤防道路区間」はちょうど地面まで開削され、そこからコンクリートのトンネル躯体を構築していく段階になっています。トンネル部分の作業範囲の南側(川と反対側)にスペースが確保されているのは、そこが淀川南岸線の道路敷地となると思われる部分です。

 道路の姿が本格的に見えてくるのはもう少し先ですが、有料の都心東西軸「淀川左岸線」だけでなく、裏でひっそりと進む「淀川南岸線」の動向にも注目です。

【画像】超便利!? これが無料道路「淀川南岸線」のルートと工事状況です(30枚以上)

「えっ!カッコいい!」 マツダの「スゴいSUV」登場! どこが良いの?

画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー