ホンダ「ヴェゼル」が大幅刷新! 更に凄くなる「純正パーツ」って何? ホンダアクセスが展開するアイテムとは
実用性やドレスアップだけじゃない! 走りに効くアイテムも用意!
ところで、ホンダアクセスのアイテムは実用性やドレスアップだけにとどまりません。なんと、走りに効くアイテムも用意されているのです。
ヴェゼル用のアイテムでいえば、「テールゲートスポイラー」と18インチアルミホイールの「MS-050」。
テールゲートスポイラーは空力性能を高めるもので、ホンダアクセスによると「ルーフ上面に設置された突起とサイドの面形状によって空気の流れを整え、乱流を車両後方に遠ざけることで、高速走行時の高い安定感を狙った設計」なのだとか。
いっぽうのアルミホイールは、独自発想がポイント。一般的にアルミホイールは「軽くて高剛性」がベストとされていますが、「重量は標準装備のホイールと同等としつつ、ホイールをしならせてよりタイヤが接地するように剛性バランスを整えた」という逆転の発想なのが面白いです。
まるでサスペンションの一部のように機能するように、車種専用設計としているのです。ちなみに剛性はバランス重視ですが、強度はしっかり確保されています。
今回、そんなテールゲートスポイラーとアルミホイールを装着した車両を非装着車と比較試乗してみました。
結論から言えば、結果はにわかには信じられないもの。「感覚が研ぎ澄まされたテストドライバーならわかるのだろうけど、筆者だとその違いは分からないかもしれないな」と半信半疑で試乗してみたらしっかり違いを感じられたのですから。
では、なにが違うのでしょうか。
まず乗り心地がいいのです。試乗拠点は敷地内が石畳だったのですが、まずそこでの乗り心地が全然違うんです。
突き上げ感が緩和されることで、同じ路面のはずなのにホンダアクセスのアルミホイールはまるで路面の凸凹が減っているかのよう。
はっきり言って不思議です。ホイールを変えただけなのに。どうなってるのでしょうか。
さらに走り続けてみると、ステアリングの応答性が良く、タイヤの接地感も高まっている印象。
ホンダアクセスによると「ホイールをしならせることでタイヤの接地面圧を高め、タイヤの能力をより引き出しせるように作っている」とのことですが、乗り心地向上による快適性も、応答性と接地感の向上によるドライバビリティもここまで違うならあえて選ぶ価値は十分と断言できます。
テールゲートスポイラーに関しては、高速走行時に標準仕様との違いを実感。直進安定性が明確によくなっているし、ハンドル操作感は落ち着きが増して雑味が取れた感じ。単なるファッションアイテムではなく、しっかり空力性能アップを実感できました。
ここだけの話、乗り心地やドライバビリティの向上などアルミホイールとテールゲートスポイラーの効果はタイヤを高性能なものに交換することでも実現できるもの。
だから「もしかしてタイヤが違うのでは?」と疑って試乗後に標準車とホンダアクセス仕様のタイヤをチェックしてみましたが、もちろん同じ銘柄のタイヤでした。疑ってすみません。
降雪地域の人はスタッドレスタイヤ用にホイールを2セット用意する人がほとんどだと思いますが、車両標準装着のホイールは冬タイヤ用とし、夏タイヤはホンダアクセスの高機能アルミホイールを組むのもいい方法ですね。
ちなみにホンダアクセスの製品は純正品だけにディーラーでの購入や取り付け、新車購入時は新車ローンへの組み込みも可能。というのは知っている人も多いでしょう。
しかし、中古で買ったクルマにも取り付けられることはあまり知られていないかもしれませんね。アイテムが生産終了になっていない限り、中古で買ったクルマにも装着できるのです。
またナビなどは、古い年式のクルマに最新のナビを装着することも可能。
そのあたりのマッチングも公式ウェブサイトで確認できるので、新車でホンダ車を買う人はもちろん、中古で購入した人や、乗っているクルマをリフレッシュしたい人も要チェックです。
カーライフを引き立ててくれるホンダ純正アクセサリーは、新車を買った人だけが楽しむだけではもったいないです。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。