ホンダの「快適コンパクトSUV」なぜ売れている? 全長4.3m級ボディにクラス超え「上質内装」がイイ? “日本一売れたSUV”「ヴェゼル」人気の理由とは

「ヴェゼルからヴェゼル」ユーザーもかなり多い?

 現在、ヴェゼルの販売はハイブリッドモデルが中心となっていますが、「e:HEV(イー・エイチ・イー・ブイ)」と呼ぶハイブリッドはスムーズで滑らかなのも魅力。

 e:HEVは高速領域を除きエンジンは発電機に徹し、そこで起こした電気を使ってモーターを回して駆動力とするのが特徴です(高速領域はエンジンの力を直接駆動力として使うモードに入る)。

 モーター走行はシームレスで滑らかだから、とても快適。それもヴェゼルのセールスポイントと言っていいでしょう。

改良後の「ヴェゼル e:HEV X HuNTパッケージ」
改良後の「ヴェゼル e:HEV X HuNTパッケージ」

 車体サイズは小さくて運転しやすいいっぽうで、パッケージングが良くて居住性も積載性も十分。さらに室内の仕立てが上質で、走りも滑らか。そんなバランスの良さがヴェゼルの人気の大きな理由と言ってよさそうです。

 そして実は、そんなヴェゼルの販売台数を押し上げるもう一つの背景があります。それは買い替え需要。

 ヴェゼルは従来モデルもたくさん売れ、保有しているユーザーがたくさんいます。

 そんなユーザーがクルマを買い替える際、再びヴェゼルというパターンも少なくありません。いやむしろ「かなり多い」といっていいでしょう。

 つまり、ヴェゼルには根強い買い替え需要が存在する状態。それが販売台数に貢献しているのは間違いありません。

 ちなみに2位以下を見ると、ヤリスクロスの上半期の販売が4万4070台ほど。カローラクロスは約4万90台でした。

 ヤリスクロスはトヨタの認証問題で出荷停止となった影響で登録台数の少ない期間がありましたが、もしそれがなければヴェゼルを超えていた可能性も考えられます。

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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