LEG2 SS2ではリアショック破損にコースミスも!? 大トラブル発生でもチームが次のステージを走れるようになった理由とは【AXCR2024レポート Vol.5】
世界一過酷と言われるラリー競技、アジアクロスカントリーラリー(通称AXCR)の本番が8月12日(月)から始まりました。5年ぶりの参戦となるランドクルーザー専門店「FLEX」のチーム「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRES」の戦いを追いかけます。
LEG2は合計120kmの競技区間! 状況変化にどう対応するかが鍵となる
2024年8月13日、アジアクロスカントリーラリー(通称AXCR)LEG2の競技区間であるSS2は、前半約80km、後半約40kmが競技区間として設定されています。この区間は、ドライバーやナビゲーターにとって技術的な挑戦が多く、さまざまな地形やコンディションが待ち受ける本格的なセクションに突入します。
特にLEG2は森林や丘陵地帯がコースに含まれ、難易度が非常に高くなります。加えて今大会最長とも言われる431kmものリエゾン区間があるため、無事にゴールしてもサービスがあるホテルまで時間内に戻らなければならず、ぺース配分も重要になってきます。
ナビゲーターにも正確なルート指示が求められるので、特に道幅の狭い区間や視界が限られるエリア、さらに民家や学校がある場所はスピードリミットが厳しく制限されています。競技中でも状況の変化に対応する素早い判断が求められるため、ドライバーとナビゲーターのチームワークが非常に重要になってくるのは言うまでもないでしょう。
この区間をいかに速く、かつ安全にクリアできるかが、ラリー全体の順位にも大きく影響してくることは間違いありません。
FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESチームは、SS2で連続して厳しいトラブルに見舞われました。まず、コマ図の読み間違いによるミスコースが発生し、さらに追い打ちをかけるように、リアショックのシャフトが折れるという深刻なメカニカルトラブルが発生しました。
ミスコースから正しいルートに戻る過程で起こったこのトラブルでは、車両の後部サスペンションがまったく機能しなくなり、走行不能にはなりませんでしたが、車体の安定性が大幅に損なわれたまま走行を続けなければいけない事態になりました。オフロード走行という過酷な条件下では、サスペンションが機能しなくなる事態は非常に危険であり、チームは競技を続行することすら危ぶまれる状況に直面しました。
しかし、この連続したアクシデントにもかかわらず、ドライバーの川畑選手とナビゲーターのデイチャポン選手は冷静さを保ち、可能な限りのリカバリーを試みました。メカニックチームも現場での応急処置を行い、最低限の走行が可能になるよう全力を尽くしました。その結果として、チームは大幅なタイムロスを抱えながらも、なんとかSS2を完走することができました。
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