ホンダ「斬新 軽バン」実車展示! 「超快適な車中泊」仕様!? ビギナーも嬉しい豪華N-VANとは

ホワイトハウスの「N-VAN COMPO スタイル2」が展示されました。

ビギナーでも手が出しやすいN-VANの豪華キャンパー仕様とは

 車中泊をするユーザーに人気なのが軽バンですが、その人気車種のひとつがホンダ「N-VAN」です。

 N-VANは、ライバルのスズキ「キャリイ」やダイハツ「ハイゼットカーゴ」、「アトレー」に比べると室内容積は若干狭くなります。

左側の大開口を活かした「N-VAN」キャンピングカー
左側の大開口を活かした「N-VAN」キャンピングカー

 しかし、天井が高く、助手席を床下収納した時の最大長は2635mmを誇ります。

 また、助手席側は開口部がピラーレスで、荷物の出し入れもラク。

 それゆえに、遊び道具を積んで出かけたり、車中泊を楽しむユーザーに人気となっています。

 加えて、軽バンらしからぬ内外装デザインも人気の要因です。

 特に「FUN」や「FUNターボ」は、「N-BOX」にも負けないスタイリッシュな内外装を持っており、商用車ではあるものの“自家用”で使いたいユーザーに支持されています。

 そんなN VANでも、弱点あります。運転席は保安基準の都合で床下収納ができず、2名が車中泊をするのが難しくなっています。

 そのため、ベッドキットなど使って床面を“底上げ”しないと、運転席側のスペースを十分に活用できません。

 アフターパーツマーケットでは、N-VAN用のベッドキットの販売がされていますが、キャンピングカー仕様として販売されているものもあります。

 それがホワイトハウスの「N-VAN COMPO」です。

 N-VAN COMPOにはいくつものバリエーションがありますが、そのうちのひとつである「N-VAN COMPO スタイル2」が、東京キャンピングカーショー2024で展示されました。

 このモデルの特徴は、車中泊に使う装備を効率よくインストールし、“くつろぐ”“寝る”を初心者でも簡単にできることです。

 まず装備ですが、機能的な収納シェルフやコンソールをベースに、テーブル兼ギャレー、水設備、ベッドが車内に備え付けられます。

 後部にあるシンクは、網戸を開けることで車外後部から使うこともできます。

 さらにベッドは床下よりも高い位置に設置されるため、マットの下は収納スペースに。

 “素”のままのN-VANでは、寝るためには荷物をどかさなければならないのですが、このモデルならその手間がありません。

 N-VANはこのスタイル2以外にも、天井に装備類を集中させてインストールした「スタイル1」や、運転席が回転することでさらにひろい就寝スペース(約長さ30cmアップ)を可能にした「キャビン」もラインナップ。

 キャビンにはポップアップルーフ仕様が用意されており、就寝はルーフ上、くつろぐのは車内、というような寝食分離スタイルが可能です。

 もちろん、最大就寝定員4名のスペースをフルに使って車中泊をすることもできます。

 車中泊ユーザーの多くは、軽バンの車内を自分流に改造していますが、快適な仕様になるまで何度も改装することも。

 特に車中泊ビギナーの頃は、どういうレイアウトが効率的で快適なのかが分かりません。

 N-VAN COMPOは豊富なノウハウを持つビルダーが、熟考の上で辿り着いた空間。初心者でも、ストレスなく使うことができる軽キャンパーです。

 ちなみに、N-VAN COMPO スタイル2の価格は353.43万円?。

 エアヒーターなどの電装系装備が簡略化された「エコ」仕様であれば、さらに50万円ほど安く購入できます。

 大きな自然災害の心配も高まる昨今、その備えのひとつとして再び注目を集めている軽キャンパー。

 ビギナーが手を出すには難しいモデルもありますが、このモデルにさらに装備をプラスしていけば、1回目の車中泊から快適に過ごせそうです。

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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