なぜ車両盗難増えた? 東京の一部地域が狙われやすい? 被害多い千葉と関係はあるのか
窃盗犯が避ける東京での盗難なのに足立区・江戸川区で盗難が多い理由は?
ところで、自動車盗難情報局のデータでは埼玉や千葉以外に足立区や江戸川区での盗難も目立っています。
多くは一戸建ての敷地内駐車場で、車種はトヨタ「ランドクルーザー(200/300/プラド)やレクサス「LX」が多くなってきています。
足立区と江戸川区は窃盗犯が避ける東京にあるわけですが、なぜ、これらの地域で盗難が増えているのでしょうか。
理由は足立区・江戸川区が埼玉と千葉に隣接しているエリアだからです。
盗んだクルマを千葉や埼玉に数多く存在する窃盗団のアジトに運びやすく、盗難車を買い取ってくれる普段付き合いのある解体ヤードも数多くあり、窃盗→解体→換金→輸出までのルートも確立されています。
検挙率が非常に高い警視庁の捜査を逃れて、検挙率最下位レベルの千葉や埼玉に運び込めば低リスクで窃盗が成功するとみているのでしょう。
東京都に隣接といえば西側の神奈川県はどうでしょうか。
実は、神奈川県における自動車盗の件数は2022年276件→2023年461件と激増しています。
2024年に入ってからも2024年5月末までの自動車盗は197件発生しており前年同期に比べて11.3%の増加です。
特に多いのは警察署別で港北(+17件)、藤沢北(+9件)、青葉(+7件)等。
神奈川は検挙率が高く、2022年は72.5%、2023年は49.5%と首都圏では東京に次ぐ高さで千葉や埼玉の2、3倍となっています。
なお、検挙とは簡単に言うと窃盗犯が逮捕されることであり、逮捕までには数か月~年単位の時間がかかることも珍しくありません。
盗まれたクルマはすでに解体されて海外へ持ち出されているケースがほとんどで、クルマが被害者のもとに戻ってくることはまずありません。
逮捕されたとしても外国人の多くは不起訴になり、また起訴された場合も罪が軽いこともあって何回も自動車盗を繰り返すのです。
逆に見つかる場合の平均的な日数はこれまでの例を見ていると盗難から1-3日以内です。
盗難に気づいたらナンバープレートなどを替えられる前に一刻も早く広く拡散することがマストです。
拡散が早いSNSはインスタグラムよりも圧倒的にX(旧ツイッター)であることも覚えておいてください。
特に自動車盗が増えているのは足立区、江戸川区、栃木市近辺、横浜市港北区、青葉区です。
この地区に住んでいて盗難被害に遭いやすい車種に乗っている人は注意してください。
純正セキュリティやハンドルロック&タイヤロック等の簡易なセキュリティではこれまでの事例からその場で即座に破壊されて簡単に盗まれています。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
決めつけは良くないが、恐らく外国人の居住数と関係あるでしょう
私だけが知って居る的な、内情バクロは記事としては魅力的なのだろうが、
クローズで無いこの場で行うのは今後の動向に好ましくない重大な影響が出るのではないか。