街にあふれる「アルファード」 なぜ「先代」も“高い”? すでに“型落ち”でも「現行型」に迫る「高リセール」維持する理由とは
キング・オブ・ミニバンとして圧倒的な人気を誇るトヨタ「アルファード」。新型が登場してから1年以上が経ちましたが、いまだに先代の中古車価格は高値をキープしている理由とは何なのでしょうか。
なぜ「先代アルファード」が今でも高い?
いまや高級ミニバンの代名詞ともいえるほど不動の人気を誇る、トヨタ「アルファード」。2023年6月に4代目へモデルチェンジをはたしましたが、新型の納車遅延も相まって中古車市場では先代の3代目がいまだ中心となっています。
そして、その3代目がまだまだ高値をキープしているという事実。最新型が登場してから1年以上経っても、なかなか下がらない相場はなぜなのでしょう。
まずは、2024年7月現在でのアルファードの中古車状況から見てみましょう。
初代から4代目まですべてのモデルで、市場に流通している台数は5200台ほど。そのうち3代目は3800台を超えていて、アルファード全体の70%以上を占めています。
3代目の相場平均価格は約460万円。4代目の登場直後に比べれば価格は落ち着いてきてはいますが、3代目の新車当時の価格を見れば異常なほど高額で相場が推移していることがわかります。
最上級グレード「エグゼクティブ ラウンジ」に関しては、いまだ1000万円近いプライスタグをつける個体が見られるほど。それだけ人気の高さがうかがい知れます。
新車時には300万円台から選べたアルファードでしたが、平均価格460万円にまで高騰している理由は、「異常なほど需要が高いから」という理由に尽きます。ただ、その需要を高くしている要素はいくつかあります。
まず最初に考えられるのは、現行4代目の普及が遅れていることでしょう。
トヨタの公式サイトでは工場出荷時期目処が「詳しくは販売店にお問い合わせください」と、登場時から表記が変わらず。はっきりとした納期がわからない状況が続いています。
同時に、4代目にはトヨタの転売防止策が購入時に徹底されているため、登場から1年以上経った現在でも中古車市場には200台ほどしか出回っていないことも拍車をかけます。
現行モデルが手に入らないなら、中古でのニーズは旧モデルに自然と移るもの。これが3代目の需要を高くしている理由のひとつだと考えられます。
そして、忘れてはいけないのが海外での需要が非常に高まっているという点です。
アジア圏を中心に広まっていったアルファードの人気は、いまや世界中に拡大。広大な室内に大型のシートでくつろぐMPV型のショーファーカーは、新たなVIP御用達として注目されています。
海外輸出をおもに扱う中古車業者のなかでも、当然アルファードに注目が集まっています。トヨタでは、「ランドクルーザー」や「ハイエース」が海外での人気車の定番でしたが、最近ではここにアルファードも加わりつつあります。
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