走りが全然違う! レクサスが新型「LBX MORIZO RR」発表! 高級車の概念を変える隠し玉!? 試乗した印象は
レクサスが新型「LBX MORIZO RR」発表しました。新たな仕様を試乗した印象はどうだったのでしょうか。
レクサスが新型「LBX MORIZO RR」発表!
レクサスのブランドホルダー、豊田章男氏の「本物を知る人が素の自分に戻れ、気負いなく乗れる一1台。
つまり、週末にTシャツとスニーカーで乗れる高級車が作りたい」と言う想いを具体化させたモデルがレクサス「LBX」です。
そんなLBXの車名は「レクサス・ブレイクスルー・クロスオーバー」を意味します。
その名の通り、開発する上で高級車の概念を変える数々の挑戦が行なわれてきました。
ちなみにレクサスラインアップの中では最も小さなモデルとなりますが、見て・触り・乗ると、兄貴分のモデル以上のこだわりが凝縮されています。
そんなLBXには隠し玉が存在します。それが今回紹介する「LBX MORIZO RR」になります。
このモデルは2024年東京オートサロンに参考出品されたモデルの量産仕様となりますが、素のLBXと何が違うのでしょうか。
開発コンセプトは素のLBXと同じですが、ポイントは主語が“豊田章男”ではなく“モリゾウ”である事です。
要するに「本物のクルマ好きが素の自分に戻れ、気負いなく乗れる1台」と言うわけです。
エクステリアはコンパクトサイズながらも堂々としたスタイルはそのままに、よりワイドで低重心、そして嫌味のないアグレッシブさがプラスされています。
フロントマスクはLBXのユニファイドスピンドルの考えを踏襲しつつも、冷却のためにセンターグリルとサイドグリルは大型化された専用バンパー。
サイドは235サイズのタイヤを収めるために専用アーチモール(ボディ同色)やロッカーモールのボディ同色化、ヒカリ物を抑えた加飾など。
リアは機能(両端は空気を整流)とエンジン車である事アピール(マフラーを見せる)したデザインのバンパーが採用されています。
ボディカラーは5色用意されますが、個人的にはソニッククロムとブラックマイカがボディ全体が引き締まって見えると思いました。
インテリアは素のLBXと大きな違いはありませんが、専用メーター表示、ディンプル加工のステアリング/シフトレバー、スポーツシート、シフトレバー後ろのスイッチ(スポーツモード/AWDモード切替)、アルミペダルなど細部にLBX MORIZO RR専用アイテムを用意。
実はシートポジションも素のLBXに対して10mm下げられています。
更にレクサス国内販売モデルとしては初となる6速MT車は、専用のセンターコンソール(レバー式パーキングレバー)を採用。
レバー式のサイドブレーキ装着のためインパネからのデザインの連続性が削がれてしまっているのと構成部位の質感が他の部位と比べると樹脂感丸出しなのは、ガッカリ。
更に言うと、メーター表示も専用とは言いつつもGRヤリスとほぼ同じレイアウト。
機能的には全く問題ありませんが、クルマ好きをウーンと唸らすようなこだわりのデザインにして欲しかったです。
ちなみにLBX MORIZO RRにもオーダーメイドシステム「ビスポーク・ビルド」が用意されています。
エクステリアは専用のイエローキャリパー仕様、インテリアはコーディネイトのカスタマイズが可能となっています。
パワートレインは304ps/400Nmを誇る直列3気筒1.6Lターボ(G16E-GTS)に6速MT/8速ATの組み合わせ。
ハードは言うまでもなくGRヤリスのそれですが、制御はLBX専用。
ちなみにファイナルは重量増に合わせてローギアード化されています。
プラットフォームはフロントがLBX用のGA-B、リア周りは一クラス上のGA-Cを組み合わせたハイブリッドです。
ちなみにチーフエンジニアの遠藤邦彦氏に聞くと、「素のLBXの開発の時、ワイド&ローなスタンス実現のためにトレッドを拡大しましたが、それがLBX MORIZO RR開発の時に役立ちました」と教えてくれました。
駆動方式はGRヤリスの電子制御多板クラッチ式4WDを採用しますが、制御はLBX MORIZO RR独自でNX/RXで取り組んできたノウハウや知見をフィードバック。
走行条件に合わせ必要な時に最適なトルク配分が行なわれます(50:50を基本に100:0まで連続可変)。
サスペンションはフロント:ストラット/リア:ダブルウィッシュボーン式を採用。更にフロントロアアームに世界初となるレスポンス向上減衰機構(REDS)を採用。
これはアームに熱硬化性樹脂を塗布することで重量を増やすことなく剛性アップを可能にするアイデアで、初期応答改善にかなり効くそうです。
タイヤは235/45R19サイズのコンチネンタル・スポーツコンタクト7を奢ります。
ちなみに全高は素のLBXに対してマイナス10mmの1535mmです。
走りの味付けは世界で戦うパワートレインをシッカリと受け止めつつ、普段はリラックスできるセットアップの実現のために、開発ドライバーの佐々木雅弘選手と走り込みながら具体化させたそうです。
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