ホンダ新型「フリード」VSトヨタ「シエンタ」“どっち”を選ぶべき? 大人気「コンパクトミニバン」の“使い勝手”は「どう違う」のか

ミニバンでもっとも重要な「2列目シート」の使い勝手はどう違う!?

 次に2列目・3列目シートを見てみます。

 新型フリードには2列目がキャプテンシートとなる6人乗りがラインナップされており、1列目から3列目まで車内を移動できるセンターウォークスルーが便利です。

ホンダ 新型「フリード AIR」の3列シートレイアウト(写真は2列目キャプテンシート・6人乗り仕様)
ホンダ 新型「フリード AIR」の3列シートレイアウト(写真は2列目キャプテンシート・6人乗り仕様)

 いっぽう、新型フリードの7人乗りは2列目がベンチシートとなるので、ウォークスルーは1~2列目のみ。厚みのあるクッションで、座面もたっぷりとしていて座り心地がいいですが、3人がけの時に中央に座るにはちょっとタイトなスペースとなっています。

 ただ2人がけの時にはセンターアームレストが使え、室内長が35mm拡大しているとのことで足元にも余裕があり、ゆったりできます。

 なお新型フリードにはリアクーラーも装備されるので、後席でもしっかり冷たい風が出るのがポイント。猛暑の日でも快適に過ごせるようになっています。

 3列目シートはベンチタイプで横幅が65mmも拡大しているので、2名が座っても余裕があります。

 3列シート横の窓も先代フリードよりも大きくなっており、従来のように閉塞感がなくなって明るく開放的な空間に。運転席の人までしっかり視界に入り、声も届きやすいので会話がしやすいと感じました。

 収納は、ドリンクホルダーは2列目左右席、3列目左右席にあり、使いやすい位置。2列目にはシートバックポケットもあります。

 運転席・助手席の間の折りたたみセンターテーブル、2列目用のシートバックテーブルは、ディーラーオプションとなっています。

トヨタ「シエンタ」3列・7人乗り仕様のインテリア
トヨタ「シエンタ」3列・7人乗り仕様のインテリア

 シエンタの2列目シートは、もっちりとしたクッションが心地良いベンチタイプ。先代より全高がアップしているので室内の天井も高くなり、1列目とのカップルディスタンスが80mmも拡大していることから、足元にも余裕がたっぷりあります。

 3人がけの中央席はやや座面が高くなっていますが、フロアはフラット。1~2列目のウォークスルーも使えます。

 天井にはサーキュレーターがついており、1列目からのエアコンの風を素早く後席まで循環させることが可能。ファンの音も従来モデルより静かになったと感じます。

 お肌や髪にやさしくウイルス抑制効果もあるナノイーXが出てくるのが嬉しいところです。

 3列目シートは、膝まわりはややタイトに感じるものの、頭上は窮屈というほどではなく、座ってしまえばゆったり過ごせます。

 左右にちょうど肘を置くのにピッタリな高さのスペースがあり、ここにドリンクホルダーとスマホホルダーも備わっています。2列目シートのドリンクホルダーは左右スライドドアに備わります。

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4件のコメント

  1. このクラスの比較ならまず安全性能なんじゃないの?
    見かけも運動性能も犠牲にして室内空間確保と低コストが一義なんだから。

    すっかり軽自動車メーカーに成り下がったホンダ車の衝突安全性能軽視にはうんざりするね。

  2. 似てるようで非なる車の代表格。

    • さすがセンスありますね。
      車格と乗車人数が似てるだけで方向性が違うんですよねこの二車。

  3. ブレーキの斬新を予想してたので、年次改良で装備するかと待ってました。
    三列目の機能と価格はシエンタなのに残念です。
    長年乗るのにあの機能は譲れません、あと2年待てないなー

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