5速MTあり! ホンダ「斬新”カクカク”SUV」がスゴい! めちゃ「ユニークすぎデザイン」がカッコイイ! ほぼ「コンセプトカー」な「エレメント」は時代を先取りしすぎたのか
ホンダは過去に、「コンセプトカーそのまま」の姿で登場させてしまった斬新SUVがありました。一体どんなモデルだったのでしょうか。
「そのまんまコンセプトカー」 今見ると超カッコイイ!
いまや自動車市場はミニバンやSUVなどの実用性が高いクルマが主役です。続々と登場するSUVの多くが好調な販売を記録しています。
ところが、発売当時ではあまり人気が出ず、現代になって見直されているクルマがいくつかあります。そのひとつが、ホンダ「エレメント」です。
エレメントの原型となったのは、2001年1月にアメリカ・デトロイトで開催された「北米国際自動車ショー」で公開されたコンセプトモデル「Model X(モデルエックス)」です。
Model Xが想定したターゲットは、サーフィンやスノーボード、アウトドアを趣味とする「Y世代(ジェネレーションY・1980年代~1990年代半ば頃に生まれた世代)」の若い男性。
企画やデザインは、ホンダの北米の研究開発拠点「ホンダ R&D アメリカ」のロサンゼルスセンターが担当しました。
ミニバンとSUVが融合したようなズングリとしたフォルムに、その前後を覆う大きな面積の無塗装樹脂パーツを特徴とするエクステリアのデザインモチーフは、海水浴場を守るライフセーバーの拠点「ライフガードステーション」でした。
アウトドアを楽しめるクルマは、走行時よりも停車時の「楽しさ」が重要です。
そこでModel Xでは、よりアウトドアを楽しめる「移動空間」を目指し、デザインとユーティリティ・機能性の両立を追求していました。
ルーフの後部を前方スライド、テールゲートの窓もテールゲート内に格納可能として、ピックアップトラックのようなワクワク感と、広い荷室スペースを獲得していました。
さらにフロントドア後部のBピラーを廃して、リアドアを後ろヒンジ式の「観音開き」とすることで、広い開口部を確保。荷物の出し入れも容易で、サーフボードを縦に積むこともできました。
車内も工夫が凝らしてあり、多様性・機能性を追求していました。
フルフラットフロアと多彩なシートアレンジ、泥や砂を丸洗い可能なウォータープルーフ・インテリアにより、乗員の数・荷物の量、さまざまなシーンに応じることを可能としました。
シートやダッシュボードのデザインは、コンセプトモデルらしく近未来的な雰囲気でまとめられていました。
ベースは横置きに「i-VTEC」エンジンを搭載するFF車と想定されていましたが、面白いのは3ペダルの5速マニュアルトランスミッションであること。
コンセプトモデル、かつオートマチック車の比率が多いアメリカ市場向けを考えると、ちょっと意外といえます。
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