「えっ…!」どう開けるの? 意外過ぎる開閉方法! パカッと左右に開く「観音開きドア」の国産車3選
絶滅危惧種である前後のドアが中央から外側に開く構造は、車内空間へのアクセスをスムーズにします。今回はそんな観音開きドアを採用した国産車を3台紹介します。
見た目だけじゃない! 便利な「観音開きドア」のクルマとは?
ロールスロイスに代表される観音開きドアのクラシックかつエレガントなスタイルは、クルマに新たな魅力を与えています。
前後のドアが中央から外側に開く構造は、乗り降りの利便性を高めるだけでなく、後部座席に荷物を置く際に積み下ろしやすくなるメリットもあります。
今回はそんな観音開きドアを採用した国産車を3台紹介します。
●マツダ「MX-30」
MX-30はマツダのクロスオーバーSUVで、2019年10月にデビューし、日本向けモデルは2020年10月8日に発表されました。
プラットフォームなどはCX-30と共通化されているなかで、「Human Modern(ヒューマンモダン)」をコンセプトに、記憶に残る強く美しい塊を意識したクーペデザインを採用。
そしてセンターピラーが無い観音開きの「フリースタイルドア」は、開口部が広く乗降性が高いことに加え、後席をソファのようにラウンドさせたデザインとし、包み込まれるような心地よさを演出しています。
またサステナビリティを意識した素材があしらわれており、ダッシュボードなどにはコルク、ドアトリムの上部にはペットボトルのリサイクル原料が用いられています。
パワートレインは2.0リッター直列4気筒エンジン「SKYACTIV-G 2.0」にモーターを組み合わせたハイブリッドモデルのほか、モーターのみのEVモデル、さらにモーターに発電用のロータリーエンジンを搭載したロータリーEVモデルをラインナップ。
駆動方式は基本FFとなり、ハイブリッドモデルのみ4WDが選択可能です。
価格(消費税込、以下同)は、264万円から501万6000円です。
●トヨタ「FJクルーザー」
FJクルーザーはトヨタの本格派SUVとして、2003年のデトロイトモーターショーで発表されました。
当初日本では発売する予定はなかったものの、要望が集まったため2010年11月から2018年1月まで販売されました。
なお一部の海外市場ではFJクルーザーの新車販売が継続されています。
その本格オフロードSUVとしての高い走行性能や、力強く個性的なエクステリアデザインなどが魅力で、発売当時に大きな人気を獲得しています。
またインテリアもギア感のあるダッシュボードやボディカラーに合わせたエアコンパネルなどの遊びココロに加えて、大型ドアハンドル、大型シフトレバーノブ&トランスファーノブを採用。
パワートレインはパワフルな4.0リッターV型6気筒エンジンを搭載し、最高出力276馬力・最大トルク380Nmを誇ります。
最終モデルの新車価格は349万2720円ですが、中古車の一部個体は新車価格よりも高値で取引されるなど、今でも根強い人気を集めています。
●ホンダ「エレメント」
エレメントはホンダがかつて生産・販売していたSUVで、企画・開発から製造に至るまで全てがホンダ米国法人で行われました。
アメリカでは2002年12月、日本では2003年4月から発売。
ポップなデザインと使い勝手の良さがアメリカでは評価されたものの、日本ではあまり支持を得られず、2005年12月に販売が打ち切られました。
独特なエクステリアは、ビーチの監視小屋がモチーフとなっており、骨太な建物のような形状とスクエアなフォルムが、タフなSUVのイメージと上手くマッチしています。
また最大の特徴となるのが、圧倒的な解放感をもたらすセンターピラーレスボディと、観音開きの「サイドアクセスドア」です。
一方インテリアは、シンプルなインパネとともに、防水性が高くタフな樹脂製のフロアマットや、防水シート表皮を備えた実用的な仕立てとなっており、多彩なシートアレンジも魅力のひとつです。
パワートレインは最高出力160馬力・最大トルク218Nmを誇る2.4リッター直列4気筒エンジン「 i-VTEC」を搭載。
当時の新車価格は272万円で、現在の中古車市場では約25万円から230万円で販売されています。
特になし