ホンダから「新型軽バン」登場で注目! 「ホテル代が浮くしサイコー!」な車中泊… 1番寝るのに適した軽キャンモデルは?
最近、軽バンで車中泊するユーザーも増えており、車中泊需要も高まりを見せています。では、どのモデルが車中泊に適しているのでしょうか。
軽バンで「車中泊」 どのモデルが良い?
最近ではホンダが4月に「N-VAN」で車中泊を意識した仕様や、新たに「N-VAN e:」を正式発表し、軽バンへの注目度が再び高まっています。
また近年では手軽に軽バンで車中泊するという需要も高まっていますが、多くの種類がある軽バンのなかでどのモデルが1番車中泊に適しているのでしょうか。
本来は、物流などに使う商用車の代表的なクルマだった“軽バン”。
しかし、最近ではレジャー派からも熱い視線を集めています。
MTBやキャンプグッズなどのレジャーアイテムが積みやすいという特徴の他、車中泊派からも人気なのです。
そもそも軽バンの特徴は、後席が床下収納できて、室内の床面が完全フラットになるということです。
昨今は買い物サイトの需要の高まりもあって、いかに
多くの荷物を効率よく積めるかというのが軽バンの命題。
それゆえ、各メーカーは軽バンの室内容積を少しでも広く取れるように腐心しています。
この性能が商用から転じて、車中泊派はもちろんのこと、キャンピングカービルダーからも重宝されているわけです。
さて、日本の軽バンは大きく3つのグループに分かれます。
なぜなら、ほとんどがOEM車だからです。下記にグループ分けしてみました。
●スズキ「エブリイ」→マツダ「スクラムバン」、日産「クリッパーバン」、三菱「ミニキャブバン」
●ダイハツ「ハイゼットカーゴ」→トヨタ「ピクシスバン」、スバル「サンバーバン」
●ホンダ「N-VAN」
これに、フルモデルチェンジで軽乗用ナンバーから軽商用ナンバーに変わった下記の2車種を加えることができますが、基本的にはハイゼットカーゴの派生車です。
●ダイハツ「アトレー」→スバル「ディアス」
さて、これらの軽バンの中でどれが1番向いているのでしょうか。
まず、最もライバル的な扱いがされているエブリイとハイゼットカーゴ。
室内寸法だけで比較すれば、後発車種のハイゼットカーゴが有利ですが、それも僅差。
それよりも、エブリイの純正オプションに注目です。
車中泊にマストなカーテンやサンシェードはもちろんのこと、車内に付けるマルチバーや車外に装着するタープなど、レジャーを意識したアイテムを多数取り揃えています。
一方、ダイハツは車中泊派をカバーするのは、アトレーに任せています。
アトレーはそもそも増加する車中泊ユーザーを念頭に開発されたクルマであり、それもあって敢えて商用ナンバーにすることで完全床面フラットを現行型で実現しました。
室内寸法はハイゼットカーゴにわずかに負けますが、カーゴサイドポケットなどの収納スペースが多く設けられています。
就寝時にキーやメガネ、スマホなどの小物を収納するポケットなどが付いていることは、実は車中泊には重要だからです。
ただしアトレーの場合、車中泊に役立つ純正オプションが少ないのが気になります。
カーテンなど一部が用意されているだけで、商品点数的にはエブリイに圧倒的な差を付けられています。
就寝する人数を1名と限定するのであれば、N-VANに勝る車種はありません。
N-VANはキャブオーバータイプのクルマではないため、どうしても室内寸法が長く取れません。
そこでライバルたちに負けない武器としたのが、助手席の床下格納という機能です。
これにより、助手席側の最大床面長は2635mmという驚異的なスペック。 かなりの高身長な人でも、ラクに寝られます。
ただし、セカンドシートを床下収納しただけでは1585mm(助手席側)しか床面長がありません。
2名で就寝する場合は、マルチボードというオプションを使うのですが、運転席をリクライニングするという方法が組み合わさるため、その部分だけ凹凸が残って快適には寝られないという残念さが残ります。
ただホンダは、純正オプションでキャンピングカー装備なみの外部電源システムを設定しており、これを使えばRVパークやオートキャンプ場でふんだんに電力を使うことができます。
とは言え、行動の自由度や便利さを考えればポータブル電源を購入したほうがメリットは大きいとも考えられます。
「安価に」「快適に」車中泊をするという点で考えれば、現状ではアトレーに軍配が上がります。
ただ、オプションなどを追加していけば、エブリイには敵わないかもしれません。
おそらく、車中泊の頻度によってかける予算が異なっ
てくるでしょうし、普段使いの快適性も考えなければなりません。
と考えれば、1番バランスの取れた車中泊向き軽バンは、アトレー(ディアス)なのではないでしょうか。
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