トヨタ「人気ミニバン」が受注停止!? 「ノア・ヴォクシー」なぜ買えない? いますぐ手に入るミニバンはある?
いますぐ手に入るミニバンとは?
それにしてもミドルサイズミニバンを使う人達の立場で考えると、2024年末までノアとヴォクシーを買えないのは困ります。
両車ともに人気が高く、購入を希望するユーザーも多いため、2024年12月頃に受注を再開しても短期間で納期の遅延に陥る可能性もあるでしょう。
そこでノアとヴォクシーを購入できないユーザーのために、セレナとステップワゴンの選び方を考えてみましょう。
日産・ホンダの販売店によると、セレナとステップワゴンの納期は、「短ければ1か月に収まり長くても3か月」としています。
ステップワゴンの納期は、以前は半年以上を要した時期もありましたが、今は半導体の不足も解消され、納期が短縮。ステップワゴンが2024年5月に前年の2倍以上を販売した背景にも、納期の短縮により、今まで納車を待っていたユーザーに積極的に届けられた事情があります。
さて、セレナとステップワゴンの選び方ですが、まずセレナは、ステップワゴンやノアとヴォクシーに比べて車内が広いです。
身長170cmの大人6名が乗車して、2列目の膝先空間を握りコブシ2つ分に調節すると、セレナでは3列目に座る乗員の膝先に握りコブシ2つ半の余裕ができます。
同じ測り方で、ステップワゴンの3列目は握りコブシ2つ分、ノアとヴォクシーは1つ半です。
セレナはシートアレンジも多彩で、2列目の中央部分を1列目の間までスライドさせると収納設備として使えます。
この時には2列目の中央部分が通路になり、車内の移動もしやすいです。3列目の乗員が2列目に移動して、スライドドアから乗り降りできます。
その代わりセレナは、プラットフォームの設計が古く、ステップワゴンやノアとヴォクシーに比べて床が70mm~80mm高いです。そのためにサイドステップ(小さな階段)を介して乗り降りする必要があり、高齢者や子供は注意が必要です。
セレナでは重心も高まるため、カーブを曲がる時のボディの傾き方も大きめだと感じる人もいるかもしれません。
一方のステップワゴンは、セレナとは逆に、低床設計を生かして走行安定性と乗り心地が両方ともに優れています。
荷室を拡大する時は、ステップワゴンでは3列目のシートを床下に格納するため、荷室側に張り出しません。その反面、3列目の座面が短く、1列目を80mm下まわります。
なおノアとヴォクシーには、渋滞時にステアリングホイールから手を離しても運転支援が続く機能などが用意され、さらにセレナでは最上級グレード「ルキシオン」に搭載される「プロパロット2.0」によって制限速度内でのハンズフリーが可能ですが、ステップワゴンに同様の機能はありません。
そして、シートアレンジなどミニバンの機能は、セレナがミドルサイズでは最も優れており、走りと乗り心地ではステップワゴンがトップです。
それぞれのミドルサイズミニバンにはさまざまな特徴があるので、ニーズに合った車種を選ぶと良いでしょう。
いずれのミドルサイズミニバンにもハイブリッドが用意され、低燃費に加えて動力性能や静粛性も優れています。
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それぞれのモデルで最も買い得なグレードは、セレナが「e-POWERハイウェイスターV」(368万6100円)、ステップワゴンは「e:HEVスパーダ」(369万6000円)です。
ノア/ヴォクシーについては、ノア「ハイブリッドS-Z」(367万円)がベストです。
価格競争の激しいカテゴリーとあって、いずれも370万円前後の買い得グレードが用意されています。
Writer: 渡辺陽一郎
1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。
顔面凶器
この記事に限らずどの記事にも言える事だが、「人気の」とか「流行の」とか「巷のウワサ」とやらは、大抵ライターの作文で有る場合が”多く”注意が必要である(作文で無い場合も有る)。生産計画は、メーカーの意向により作成され、総合的な観点から内容を調整するから「販売数が増えた」とか、「人気が出た」等の理由で急に変更でき得る内容のものでは無い。大手メーカなどは製造して居るのは当該車種だけでは無いので、その傾向が「一時的」なのか「継続的」なのか、充分検討の上作成されるので、緊急的に「売れている→増産」とはならないのが普通だ。ライターは市民感覚と称し、そのようなあおり記事を多く連発する様だが、その辺の理解が足りない様に思う。ココのサイトの全てそうだとは言わないが、もうちょっと内容をよく取材し、精査して記述頂きたいものだ(大体が取材不足で、論点がイマイチぼけて居るものが多い印象が有る)。