自治体初の水陸両用車、葛飾区へ 災害時も平時も活用? その目的
東京都葛飾区が、自治体では初めてとなる水陸両用車を導入します。災害時だけでなく、平時の活用も想定しているそうですが、どのような特徴があるのでしょうか。
救助用ボートが航行しにくい場所で力を発揮
東京都葛飾区が水陸両用車を導入します。2017年9月11日(月)の定例議会における予算案に、その購入費約700万円が盛り込まれました。
自治体では全国初の導入という水陸両用車、どのような利用を想定しているのでしょうか。葛飾区防災課に聞きました。
――なぜ水陸両用車を導入したのでしょうか?
豪雨による浸水被害、震災で液状化が発生した場合などにおいて、救助や復旧作業、資機材搬送などに活用することを想定しています。
――どのような車両で、どういった使用を想定していますか?
カナダ製の「ARGO(アーゴ)」という車両です。浸水したとしても水位が低かったり、がれきが流れてきたりしてボートが進めない場所でも走行することができ、機動的な対応が可能になります。
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なお、「ARGO」の日本総販売元であるサポートマーケティングサービス(埼玉県春日部市)によると、この車両は現在、消防関係を中心に全国30以上の機関に導入されています。自動車の種類としては、農耕用トラクターなどと同じ小型特殊自動車に分類されるそうです。
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