買い物しすぎで「クレカ止まっちゃった!」 限度額“超えたクレカ”でも「ETC」使える? 料金所は“フツーに通過”できるのか
クレジットカードのキャッシング限度枠を超えた状態でETCを使用すると、一体どうなってしまうのでしょうか。料金所を通過はできるのでしょうか。
キャッシング枠オーバーしたら高速道路使えない?
高速道路の支払いに使われるETCは、クレジットカードに紐づいて決済が行われています。
ところで、クレジットカードには「支払限度枠」があります。たとえば限度枠が30万円だと、30万円を超える分の買い物をしようとすると、エラーが起きたりします。
限度枠を超えた状態でETCを使用すると、一体どうなってしまうのでしょうか。
クレジットカード利用者の中には、カードを作ったばかりの人や、信用リスクの関係で限度枠を最低限に抑えられたままの人もいます。
そんな人は、クレジットカードを月に5万円や10万しか使えない場合も。
そうすると、高速道路で遠出をした場合など、ETCで思わぬ高額出費をしてしまうことになります。その時にカードの限度枠を越えてしまう可能性もあります。
限度枠を超えると、一般的なショッピングの際、即座にエラーとなります。しかし、ETCの場合は多少違ってくるようです。
ETCカードを発行するとあるクレジット会社は、「限度額を超えてしまった場合でも、ETCで高速道路を利用することはできます」と話します。
「限度枠を超えた場合にすぐ利用停止してしまうと、知らずに料金所を通過しようとして、ゲートのバーが開かずに事故を起こしてしまう可能性もあります。基本的に、ETCカードが期限切れでなければ、通行できないことはありません」(同)
また別のカード会社の規約には「ETCカードは、カードの利用枠の範囲内で利用できるものとします。使用者がカードの利用枠を超えてETCカードを使用した場合も、会員は当然にその支払いの責を負うものとします」として、必ずしも即座に停止する対応ではないようです。
というのも、そもそも従来のETC機器が、カード有効期限くらいの情報しか読み取らない仕組みになっているからです。通信技術がまだ発達していなかった頃のETCシステムだと、クルマが通過する速度に合わせて通信しようとすると、カード情報などを詳細に的確に送受信することは難しかったのです。
とはいえ、限度枠を無視して使い放題、というわけにはいきません。カード会社によって対応は変わってきますが、利用者へ連絡が行ったり、クレジットカードが後日停止されることもあります。
逆に、実際にETCで料金所を通過しようとしたときにバーが開かなかった場合、真っ先に「限度枠を超えてしまったのか」と疑うよりも、カードの有効期限切れやカードの挿し込みエラー、機器の不具合を疑ったほうがいいでしょう。
NEXCO各社をはじめ、高速道路運営者も「ETCカードの有効期限切れにご注意」として、事前にしっかり確認するよう呼びかけ、「バーが開かなかった」事故を避けるよう呼びかけています。
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