見た目ソックリ!? ホンダ歴代「N-BOX」なぜ“同じデザイン”キープし続ける? 3世代で大きく変化した点とは?
日本で一番売れている軽自動車であるホンダ「N-BOX」が3代目へフルモデルチェンジしました。デザインをキープしつつ進化したN-BOXですが、3世代を見分けるコツはあるのでしょうか。
歴代「N-BOX」同じところと違うところ
日本でもっとも売れているクルマといえば、ホンダの軽自動車「N-BOX」です。
2023年10月に3代目へとフルモデルチェンジしましたが、基本的にはキープコンセプト路線を継承。3世代の見分けがつきにくいと感じる人もいるのではないでしょうか。
3世代を見分ける方法はあるのでしょうか。
軽自動車市場では、ここ数年「スーパーハイトワゴン」が上位を独占しています。そんな各社で凌ぎを削っている激戦区にも関わらず、2011年のデビュー当初から(2014年こそ首位は逃しましたが)トップを走るのがN-BOXです。
ホンダのクルマづくりでよく出てくる、「機械部品は最小限に、乗員のためのスペースは最大限に」をコンセプトとした「M・M(マンマキシマム・メカミニマム)思想」を採用し、「N」シリーズ共通プラットフォームや「センタータンクレイアウト」を採用。
軽自動車という限られた枠のなかで、最大限の室内空間を持ち、多くのユーザーから支持されています。
そしてN-BOXの魅力のひとつとなっているのが、新型になってもコンセプトがブレないこと。
世代が移り変わってもキープコンセプトとしているのですが、ホンダいわく「売れているものをわざわざ変える必要はない」とのこと。
その代わりに中身を新世代のバージョンアップしていく手法を採用することで、旧型オーナーでも「長く乗れる」という安心感につながっているようです。
3代目はデザインが変更されて見分けがつきやすくなりましたが、初代(2011年~2017年)と2代目(2017年~2023年)はもちろん中身は大きく進化しているものの、パッと見では分からないほどデザインは類似しています。
都内の販売店 K店長にその違いを教えてもらいました。
「見た目ではヘッドライトが異なり、2代目はLED化されたほか、グリルやバンパー形状が変更され、より“箱型”になっているのが特徴です。
中身は大きく違っていて、2代目から安全運転支援システム『Honda SENSING』が標準装備され、またフレームやボディも軽量化&高剛性化されたことで、実燃費も向上しています」
N-BOXには、「標準モデル」と「カスタムモデル」の2つのタイプがありますが、カスタムのほうがヘッドライトやフロントのエアロバンパーの形状などが大きく異なっており、見分けがつきやすいようです。
一方で、2023年に登場した3代目は、キープコンセプト路線ながら各所に新鮮さを加えたエクステリアを採用。特にライト周りやボディラインなどが、現行「フィット」や「ヴェゼル」に通じる洗練されたものとなっています。
なかでもカスタムは大きく変化。フロントマスクを一直線に貫くLEDライトが斬新で目を引き、高級感を演出しました。
もちろん、標準モデルも丸穴デザインのフロントグリルを採用するなど、歴代モデルとは異なる独特の魅力を放っています。
キープコンセプトで進化してきた外観に対して、内装は各世代で異なっており、インパネを見ると見分けやすいといいます。
初代はステアリング内にメーターを収めるデザインで視認性がイマイチでしたが、2代目はその反省からステアリング上部に配置し、メーターの視認性が大幅に向上。
ただし、前方が少し見にくくなるという欠点もありました。
3代目は再びメーターがステアリング内に収まるデザインになっており、TFT液晶画面になって高級感がアップ。
2本スポークのステアリングが備わるなど、クリーンな印象の“ホンダデザイン”を採用したのが特徴となっており、ほかの2世代とすぐに見分けることができるでしょう。
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