マツダ「スカイアクティブ-X」の革新性とは? 「夢のエンジン」、発想の転換で実用化
トヨタとの提携発表の記憶も新しい2017年8月8日、マツダは技術開発の長期ビジョン説明会を開催し、そのなかで革新的なガソリン・エンジン「スカイアクティブ-X」を発表しました。その注目の技術とはどのようなものでしょうか。
革新的技術はガソリン・エンジンの未来を担うか?
マツダは2017年8月8日(火)に技術開発長期ビジョン「サスティナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を発表。それにあわせて次世代エンジン「スカイアクティブ-X」の2019年における実用化を明かしました。
この次世代エンジン「スカイアクティブ-X」は、「予混合圧縮着火(HCCI、後述)」を実用化したものです。現在、発売されているマツダの「スカイアクティブ-G」というガソリン・エンジンと比べ、燃費は20~30%、トルクは10~30%も向上するとか。しかも排気ガスもクリーン。
さらに、排気量を大きくしても、負荷が少ないところでは燃費が良いので、あまり飛ばさなければ燃費も悪くなりません。「大排気量=燃費が悪い」という概念も変わってしまう可能性もあります。
そして、燃費の良い走行領域が広いため、さまざまなモード(WLTCモード/JC08モード/NEDCモード)において、ほとんど燃費の数値が変わらないとも。まさに夢のようなエンジンです。
このようなメリットを生み出すのが、「予混合圧縮着火」という燃料の燃やし方です。