知ってる? クルマの「ナンバープレート」絶対に使われない「ひらがな」がある!? 地名や数字が意味することは?
公道を走るクルマ(車両)には「ナンバープレート」が取り付けられています。同じナンバーが存在しないことから、個々の車両を識別するために欠かせません。ナンバープレートにはたくさんの情報が凝縮されていますが、どのような意味があるのでしょうか。
ひらがなに「お・し・へ・ん」が使われないワケ
クルマの前後に取り付けられている「ナンバープレート」は、車両につながるさまざまな情報を伝える役割を果たしています。
そんなナンバープレートには、地域やひらがな、数字が記載されていますが、これらの文字や数字にはどのような意味があるのでしょうか。
ナンバープレートの左上に記載されている「地域名」は、クルマが登録された地域を表しています。運輸支局またはその自動車検査登録事務所が表示されます。
地域表示の右側に記載されている3桁の数字は「分類番号」です。左端の1桁は車両の種別や用途を表しています。
例えば、「1」はトラックのような貨物自動車、「2」は定員11人以上の普通乗合車です。普通乗用車は「5」や「3」、軽自動車は「5」または「7」、軽貨物は「4」か「6」です。
後ろの下2桁では、一般の払い出しナンバー(お任せナンバー)か希望のナンバーかどうかがわかります。一般の払い出しナンバーは「00」から「09」、軽自動車の場合は「80」から「82」です。
また、最近は3桁の分類番号の一部にアルファベットも使用されるようになりました。
ナンバープレートの左下に記載されているひらがなは、クルマの用途や種類を示す「登録種別」です。50音が用いられますが、「お」「し」「へ」「ん」の4文字は使われません。
その理由として、「お」は、文字の左側に環があることから、走っている車を見たときに「す」や「あ」、「む」と見間違われやすいことが挙げられます。
「し」は「死」を、「へ」は「屁」を連想することからマイナスイメージをもたれやすいため、さらに「へ」は「え」に聞こえやすく、間違い防止の意味もあります。
そして、「ん」は発音が難しく、伝えにくい文字ということから使われていません。
ひらがなの使用にはほかにもルールがあり、「わ」「れ」はレンタカー、「ろ」は電光式ナンバー、「り」「れ」は事業用の軽自動車に振り分けられています。
ひらがなの部分がアルファベットとなることもあるのですが、これは駐留軍人の車両を意味します。
「Y」は日本国内で購入した個人所有車、「T」は本国から持ち込まれた個人の所有するクルマ、「E」は非課税車両に付けられます。
このようにひらがなの種類によって、クルマの用途や所有者の背景が判別できるようになっています。
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