「兄弟車」&「姉妹車」って何? なんか違うの!? クルマは「男」or「女」どっちなのか
「クルマ」は男性?それとも女性!?
では、名詞に性別がある言語の場合、「クルマ」を表す言葉の性はどのようになっているのでしょうか。
たとえば、フランス語の「voiture」は女性名詞とされています。つまり、フランス語をベースとするのであれば「姉妹車」という表現のほうが適切と言えるかもしれません。
一方、スペイン語の「coche」は男性名詞です。そのため、スペイン語圏では「兄弟車」という表現のほうがよさそうです。
ドイツ語の場合は少々複雑です。
クルマと訳されることの多い「wagen」は男性名詞であるにもかかわらず、「自動車」のように少しフォーマルなニュアンスを含む「auto」は中性名詞とされているためです。
このように、同じ言語から派生したものとされる言語であってもその性別は千差万別であり、そこに明確な法則はありません。
こうした背景を考えると、「兄弟車」と「姉妹車」のどちらが正しいかを論ずるのは、やはりナンセンスです。
ただ、日本語においては「兄弟車」と呼ばれるケースが多いのも事実です。
おそらく、日本においては「クルマ」そのものが男性的なイメージが強かったことや、男性優位の社会形態が長らく続いてきたことなどが関係しているのかもしれません。
一方、そうした表現にも変化が見られつつあるようです。
個人主義が基本となっている米国では、「兄」や「姉」と「弟」や「妹」の間に社会的な優劣があるという考えはそれほど強くありません。
一方、日本をはじめとする東アジア諸国では、「兄」や「姉」を敬うべきであるという考え方も根強く、「姉妹都市」のような表現は双方の優劣が問題となりやすい場合があります。
そこで、「姉妹都市」ではなく、「提携都市」や「友好都市」などと表現するケースも増えています。
クルマについても、たとえばアルファードとヴェルファイアのあいだに明確な優劣があるわけではないため、今後は「兄弟車」や「姉妹車」という表現そのものが見直されていく可能性も考えられそうです。
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昨今の自動車業界では、少数のプラットフォームから多くのモデルを開発することが主流となっています。また、グループ内での部品の共用もめずらしいことではありません。
言い方を変えれば、ほかのモデルと一切部品を共有していないモデルというのはほとんど存在せず、その意味においては「すべてのクルマはみな兄弟/姉妹」と言えるのかもしれません。
クダラナい言葉遊びに終止しているようだが、「クルマの」記事に一服の清涼感を与える記事なんだろう。そのうちこの話題は、ジェンダー問題に抵触し次の記事では「表現が中性的に変わっていく」に変わるんだろ?!
これ今の時代LGBT問題で非常にセンシティブになっているってのに、今どき男だ女だとか言っている時点で時代遅れ記事ですよね。