ホンダが新型「小型”ミニバン”」初公開! “対抗馬”トヨタ「シエンタ」が持つ「新フリード」にはない“強み”とは

ライバルのホンダ「フリード」がフルモデルチェンジするなか、いまも好調な売れ行きを示すトヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」。その人気の秘密はどこにあるのでしょうか。シエンタの「強み」について考えます。

ミニ「ステップワゴン」な新型フリードと“じゃない”「シエンタ」

 トヨタのコンパクトミニバン/ワゴン「シエンタ」は、間もなく現行型の登場から2年が経過します。
 
 直接的なライバルであるホンダ「フリード」が5月9日にフルモデルチェンジを発表した後も、その人気は衰えることを知りませんが、果たしてシエンタ人気の秘密はどんなところにあるのでしょうか。

ミニ「ノア/ヴォクシー」じゃない! トヨタ 3代目「シエンタ」のエクステリア
ミニ「ノア/ヴォクシー」じゃない! トヨタ 3代目「シエンタ」のエクステリア

 シエンタは2024年5月20日、一部改良を実施しました。

 大掛かりな変更はないものの、専用アプリをインストールすることでスマートフォンを車両のキーとして使用できる「デジタルキー」や、ハイブリッドモデルで外部給電時にドアや窓を閉めたまま安心して給電ができる「外部給電アタッチメント」を新たに設定し、より使い勝手が向上しました。

 また、10.5インチディスプレイオーディオやパノラミックビューモニターなど、人気の高いメーカーオプションを標準化するなど、まさに痒い所に手が届く改良となっています。

 そんなシエンタの最大の魅力と言えるのは、やはりその使い勝手の良さでしょう。

 5ナンバーサイズのコンパクトなボディでありながら、多彩なシートアレンジや豊富な収納など、使うユーザーやシチュエーションに合わせてフレキシブルに使うことができるという点は大きなポイントです。

 また3列目シートは不要で「ステーションワゴン的に使いたい」というユーザーに向けて、2列シート・5人乗り仕様が用意されている点も幅広いユーザーをカバーしてくれる部分となっています。

 デザインも現行型になったタイミングで“シカクマル”と名付けられたどことなく愛嬌のあるスタイルに変身したシエンタは、年齢性別を問わず乗ることができ、どことなく輸入車をも感じさせる遊び心のあるデザインも特徴です。

 そのまま乗っても、カスタマイズしても、どちらも絵になるというところも重要な要素かもしれません。

 そして同じ5ナンバーサイズミニバン/ワゴンの新型フリードが、ミニ「ステップワゴン」的な背の高いスクエアスタイルとなっているのに対し、シエンタはミニ「ノア/ヴォクシー」ではなく、あえてそこまで背の高いスタイルとしなかった独自性も支持されている点かもしれません。

 もちろん室内空間を拡大するという点では背の高いスタイルの方が有利で、どちらが優れているというわけではありません。

 しかしそれまで一般的なコンパクトカーに乗ってきたユーザーにとっては、運転姿勢が異なる背の高いスタイルに違和感を覚える人も一定数いるようで、そういったユーザーからの支持がある点もシエンタの人気の秘密となっていると言えるようです。

 フリードがフルモデルチェンジを果たすことで、より競争が激化しそうな5ナンバーサイズミニバン/ワゴンですが、今後の進化にも目が離せないところですね。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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