暑い車内“すぐ冷やす”には? 「外気・内気」の正しい使い分けが重要!? JAFが教える最速冷却方法とは

車内温度を効率よく下げるには? エアコンの機能を使いこなす方法とは

 JAFの実験から、「エアコン+走行」が最も早く温度を下げる方法だということが分りました。

 このとき、早く車内温度を下げるポイントは「車内の熱気を外に逃すこと」です。

 そのために、「外気導入」と「内気循環」を活用することが大切です。

 外気導入では車外の空気を取り込んで換気を行います。一方で、内気循環では密閉された車内の空気を循環させます。

 そのため、まずは窓を開けて外気導入モードにし、車内の熱を外に出し切ります。

 そして、窓を閉めて外気導入により取り込んだ車外の涼しい空気を内気循環によって回すというわけです。

窓を全開にしてエアコンを外気導入にして走り出し、車内の熱気を出したら窓を閉める(映像提供:JAF東京支部)
窓を全開にしてエアコンを外気導入にして走り出し、車内の熱気を出したら窓を閉める(映像提供:JAF東京支部)

 ただし、長時間内気循環にしたままだと、中に乗っている人の呼吸によって二酸化炭素濃度が高くなる恐れがあります。

 眠気や頭痛の原因になるので、定期的に窓を開けたり外気導入に切り替えたりしましょう。

 また、エアコンをつける時は、「A/Cボタン」を押すことを忘れてはいけません。

 ACボタンとは「Air Conditioning(エアーコンディショニング)」の略名で、このボタンを押すことでコンプレッサーが作動してエンジン内の空気が冷却され、冷たい風が送られてきます。

 このボタンを押さないと、ただ風が送られてくるだけで冷たくはならないので、注意が必要です。

 また、近年ではAUTOボタンにより自動で車内温度を調節できるクルマも普及しているので、温度調節の手間を省きたいという人は活用してみるといいかもしれません。

車内の熱気を出して窓を閉めたら、内気循環にして冷やす(映像提供:JAF東京支部)
車内の熱気を出して窓を閉めたら、内気循環にして冷やす(映像提供:JAF東京支部)

※ ※ ※

 JAFの実験結果によると、車内温度をなるべく早く下げるには、「エアコン+走行」が有効的だということが分かります。

 この時、ポイントとなるのは外気導入と内気循環の使い分けです。

 また、外の気温がそこまで暑くなかったとしても、車内温度が高くなる可能性があります。

 そのため、車内に子どもや高齢者、ペットを残したままクルマを離れることがないように注意しましょう。

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