トヨタが日本初の5兆円超え!? 営業利益が過去最高に! 約2兆円を“未来”の投資に!? 佐藤社長が語る未来とは

トヨタ佐藤社長が「モビリティカンパニーへの変革」として重要だと思うコトは?

 さらにここ数年のトヨタは「モビリティカンパニーへの変革」を進めています。

 そのカギについて、佐藤恒治社長は次のように語っています。

「変革のカギは、エネルギーとデータの可動性を高めていくことであると考えています。

 すなわち『電気』と『水素』が支える未来を見据えて、クルマが媒体となってエネルギーを運び、再生可能エネルギーを軸とする社会づくりに貢献すること。

 そして、データが生み出すモビリティの価値で暮らしをもっと豊かにしていくことを目指しています。

 こうした未来に向けた今期の重点取り組みテーマが『マルチパスウェイ・ソリューションの具体化』とお客様の多様な移動価値を実現する『トヨタらしいソフトウェア・ディファインド・ビークル』の基盤づくりです。

 この1年、ミッシングピースとなっていたバッテリーEVの具現化を進めてまいりました。

 小型軽量ユニットの開発や空力、熱マネジメントのあり方などの技術進化により、 クルマの新しいアーキテクチャをつくる挑戦が進んでいます。

 これらの要素技術は、今後は、プラグインハイブリッド車などの開発にも応用することができ、 マルチパスウェイの多様なラインナップの構築にもつながってまいります。

  水素につきましては、各地域で事業化の基盤づくりを加速してまいりました。

 商用領域での水素モビリティの開発・実装に加えて、電車や船舶、発電機など多様なアプリケーションに対するFCシステムの提供。

 また、水素を『つくる』『ためる』の領域の取り組みも進めています。

今後は、特に水素の消費量が大きい欧州、中国、北米を中心にパートナーの皆様とともにインフラも含めて、水素モビリティの社会実装を加速していきたいと考えています。

 また、内燃機関の未来の姿についても、意志をもって取り組みを進めてまいります。

 電気と水素がエネルギーの中心となる未来においても、e-fuelなど液体燃料の活用を 視野に入れた、次世代エンジンの開発も積極的に進めてまいります」

クルマ好きとしては気になる…「内燃機関の未来の姿」
クルマ好きとしては気になる…「内燃機関の未来の姿」

 またトヨタらしいSoftware Defined Vehicleの基盤づくりについて、佐藤恒治社長は次のように話しています。

「トヨタらしい『ソフトウェア・ディファインド・ビークル』の実現に向けては、 この1年は車載OSである『アリーン』の開発ならびにソフトウェア基盤の整備に注力してまいりました。

 これから生成AIなどの活用により、自動運転も含めて、モビリティの進化を実現していきたいと考えています。

 今後AI関連の投資も拡充してまいります。

 また、SDVの基盤づくりをさらに進めていくために、インフラや生活に寄り添ったアプリケーションやサービスなど、自動車産業を越えた『戦略的パートナーシップ』の構築に取り組んでまいります」

トヨタは今後も「ステークホルダー」と共に成長していくという
トヨタは今後も「ステークホルダー」と共に成長していくという

 また豊田章男現会長から社長を受け継いで約1年経った佐藤恒治社長。就任時に「継承と進化」という例えを出していました。

 継承という部分では、豊田章男現会長が社長就任の約14年で積み上げてきたものがこの2024年3月期に現れたと言えます。

 では、進化という部分で今後、佐藤恒治社長はどのようなものを目指していくのでしょうか。

「私自身は『クルマ屋』としてクルマづくりにはこだわってやっていきたいと思っています。

 トヨタのクルマに乗って『安心だな』『安全に感じるな』という風に思ってもらえるもの。

 そして『楽しいなぁ』と思って頂けるものをこれからも真心こめてつくっていきたいと思います。

 その中で進化の部分では『クルマがもたらす価値』がもっともっと広がっていくと思います。

 そのためクルマの付加価値をあげていく、魅力をあげていく、若い人が描いているクルマ像を引き出しながらつくっていくそれが『クルマ屋のわたし』がやっていきたいことです」

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1件のコメント

  1. 権力闘争ばかりに執着した日産。1967年にとにかく首位を争ってたトヨタを追い抜けとばかりにプリンスを吸収合併した
    これを見ればいかに日産は己の企業努力より、他車を吸収して目先の首位に固持。技術開発など怠ってきた結果が、今のトヨタの差ではないのか? ローマは一日にして成らず。

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