マツダ「ロータリースポーツカー」人気上昇! 軽量&ハイパワーな「RX-7」何がスゴい? 維持するためのコツとは?
古いセブンを維持するためのポイントは?
では、人気のRX-7を中古で購入する場合、どのような車両を選べば良いのでしょうか。維持するうえでの注意点なども含めて、FD3S型が現役だった時代から整備士を生業とするT整備士に聞いてみました。
「すでに20年以上が経過しているクルマだけに、経年と走行による劣化がかなり進んでいると考えておいたほうがいいでしょう。
つまり車両価格だけでなく、購入後にしっかりメンテナンスする費用までを考慮した予算まで考える必要があります」
また旧車やネオクラシックカーを維持していくうえで重要になるのが、保安部品を含むパーツの供給です。
RX-7はカスタムされた中古車が多く、全体のバランスを崩している中古車も多く存在するようです。
そのため、トータルで相談できる専門ショップなどを探しておくと、維持していくのもかなり楽になるそうです。
「ロータリーエンジンはその構造上、どうしても耐久性に問題を抱えてしまうことが多いと言われており、5万km程度の走行でダメになってしまうこともあります。
中古車のRX-7は10万km以上走行している車両が多いことも考慮すると、『エンジンOH(オーバーホール)済み』や『リビルドエンジン換装済み』と明記された中古車を狙うのもいいでしょう。
ほかにも純正部品の耐久性が低いなどの問題もあるのですが、現状ではグレードより“程度”を優先して選びましょう」(T整備士)
ほかにも気をつけたいのが、下回りの腐食やサビの状況です。年式が古いだけに、表面はきれいでもリフトアップしてみたら腐食やサビだらけなんてことも。
前述のようにRX-7は純正パーツが復刻されてはいますが、必ずしも全部のパーツが揃う保証はなく、中古パーツが見つからないことも想定されます。
パーツが欠品した場合でも対処できたり、他車種から流用するなどの技量を持つプロを見つけることも大事です。
「不具合が出る前に、変調を感じた段階で早め早めの対処をすることで、結果的に安上がりになると思います。
外装パーツも中古があるとは限りません。できるだけぶつけないような自重した運転を心がけましょう」(T整備士)
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運転技術のある人が乗れば、現在でも新型車に負けない速さを見せるRX-7ですが、やはり経年による劣化は避けられないところ。
それでもロータリーターボならではの回転フィーリングや、繊細すぎるほどクイックなハンドリングなど、このクルマでしか味わえない独自のスポーツカー・フィーリングに溢れている名車なので、多少の苦労は覚悟のうえで所有してみるのもいいかもしれません。
ちなみに、いまRX-7(3代目/FD3S型)を狙うなら、1999年から生産された、最高出力が280馬力に強化されたいわゆる「5型」以降のモデルのほうが信頼性は高いそうです。
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