トヨタ「新型ハリアー」そろそろ登場!? 斬新サメ顔&高出力化&安全装備強化か? 新たな「高級SUV」はどうなるのか

現行型のトヨタ「ハリアー」がデビューしたのは2020年の6月。もう少しすると4年目を迎えます。そろそろマイナーチェンジをしてもいいころですが、実際に改良が行われるとしたらどのような点が変化するのか考察します。

トヨタ「ハリアー」そろそろマイナーチェンジでは?

 現行型のトヨタ「ハリアー」がデビューしたのは2020年の6月。もう少しすると4年目となります。4年という期間は、昭和の時代であればフルモデルチェンジを迎えるほどのもの。

 ただし、モデルライフが長くなっている現在であれば、ビッグマイナーチェンジでしょう。つまり、ハリアーがそろそろマイナーチェンジをしてもいいころとなっています。

こんな姿になるかも! 新型「ハリアー」予想CG(Photo:Carbizzy)
こんな姿になるかも! 新型「ハリアー」予想CG(Photo:Carbizzy)

 では、マイナーチェンジでハリアーはどうなるのか…その内容を、期待を込めて予想してみたいと思います。

 ハリアーの進化の内容を予想するのにヒントとなる存在があります。それが、2020年の現行ハリアーのデビューより、後に登場した新型モデルです。具体的に名前を挙げれば、トヨタの「クラウン(クロスオーバー)」が特に重要な存在となります。

 なぜなら、ハリアーとクラウン クロスオーバーは、同じTNGA プラットフォーム「GA-K」を使っていますし、パワートレインに2.5リッターのハイブリッドを主軸とするのも同じ。

 そのためクラウン クロスオーバーで採用された新技術が次のハリアーにも採用される可能性があるからです。

 では、クラウンクロスオーバーの技術的なトピックは何でしょうか。

 特に注目となるのが、パワートレイン系の進化です。クラウン クロスオーバーは、新開発されたバイポーラ型ニッケル水素バッテリーを採用しました。

 これを、これまでもあった2.5リッターのハイブリッドシステムと組み合わせています。また、2.4リッターのターボ・エンジンを使うデュアルブーストハイブリッドシステムも新開発されています。

 こちらも、使用バッテリーは、新型のバイポーラ型ニッケル水素バッテリーです。

 この新型バッテリーを使う、2.5リッターのハイブリッドのシステム総合出力は172kW(234PS)、2.4リッターのターボは257kW(349PS)を達成しています。どちらも、非常にパワフルなことが特徴です。

 また、クラウン クロスオーバーは、先進運転支援システムに「トヨタチームメイト」を採用したのもトピックです。

 これは、2つの目覚ましい機能が用意されています。ひとつは、高速道路などの自動車専用道の特定の条件下での、より高度な運転のアシストとなるアドバンストドライブ。

 いわゆる“ハンズオフ”と呼ばれるもので、運転手は監視のみに注力し、ハンドルから手を離してもOKという内容です。

 もうひとつが、アドバンストパークという呼び名の駐車支援機能。より幅広いシチュエーションでの駐車支援が行われるだけでなく、スマートフォンを使っての外部からの操作も可能としています。

 さらに通信機能の進化によって、スマートフォンをクルマのカギ扱いできるデジタルキーも採用しました。

 また、クラウン クロスオーバーは、ハンマーヘッドと呼ぶライト周りのデザインが採用されているのも特徴です。これは、シュモクザメをイメージした、ヘッドライトの上のボンネット先端のデザイン処理です。

「bZ4X」で登場し、その後、クラウンシリーズや最新型プリウスで採用されています。

 さらにクラウン クロスオーバーでは、シフトノブ回りのインテリアのデザインも一新されました。シフトノブが小さくなり、シフトノブとドリンクホルダーが横に並びます。同じデザインは、最新型のプリウスにも採用されています。

 レクサス車も同じように採用されており、近年のトヨタ車の標準的なデザインともいえるでしょう。

 それに対して、2020年に登場した現行型ハリアーは、どのような内容なのでしょうか。

 パワートレインは2リッターのエンジン車と2.5リッターのハイブリッド、そしてプラグインハイブリッドの3つ。ハイブリッドは、どちらも電池にリチウムイオン電池を使っているのが特徴です。

 エンジン車の最高出力は126kW(171PS)、ハイブリッドのシステム総合出力は160kW(218PS)(FFモデル)、4WDが163kW(222PS)で、プラグインハイブリッドは225kW(306PS)となります。

 インテリアは、大きなシフトノブと大きなメーターフードのある、オーセンティックなデザインとなります。

 また、先進運転支援システムは「トヨタセーフティセンス」を搭載しますが、その上の機能となる「トヨタチームメイト」は採用されていません。

 こうした状況を鑑みると、もしも「ハリアー」がマイナーチェンジをするのであれば、進化点として予想できるのが、パワートレイン、エクステリアとインテリアのデザイン、先進運転支援機能でしょう。

 ハンマーヘッドをモチーフにしたデザインが採用されれば、ハリアーの雰囲気は大いに変化するはずです。また、パワートレインではハイブリッドの電池をリチウムイオン電池からバイポーラ型にチェンジ。

 これによって、システム総合出力は160kW(218PS)から、クラウン クロスオーバーと同等に172kW(234PS)にパワーアップすることが予想できます。

 また、インテリアを最新のシフトノブの短いものに変更。あわせてメーター周りも変更になるかもしれません。そして、運転支援もクラウン クロスオーバーと同様にハンズオフとスマートフォンでの外部からの駐車操作可能なトヨタチームメイトを採用。利便性が大きく向上することでしょう。

 つまり、予想できるのは、マイナーチェンジによってクラウン クロスオーバーに採用されていた最新技術や機能を、マイチェン版ハリアーでも採用するということです。

 もしも実現すれば、ハリアーは、お買い得度がぐっとアップ。それによるヒットの可能性も大きいでしょう。

 どちらにせよ、マイナーチェンジでハリアーはさらに磨き上げられ、魅力度がアップするのは確実です。実際どんな内容となるのかに注目です。

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2件のコメント

  1. いやあ、このsuvブームのなかで、ハリアーひとりおいてけぼり感がありましたね。
    納期長期化、クラウンシリーズ多種化のなかで、さすがのトヨタもハリアーまで手が回らなかったってことですかね。
    いや、なんでもかんでもsuv化しちゃってハリアー開発チームが皆他車種に出払ってしまってたというのかも。

  2. マイナーチェンジで記事のような大掛かりな変更は無いと思います。

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