大型トラック「緑の3連ランプ」の意味 キャビンの上のアレ、消えた理由は道路事情?
トラックメーカー、全車から取り外し済み
速度表示装置の装備義務がなくなったことで、トラックのメーカーはどのような対応をとったのでしょうか。また、どのような影響があったのでしょうか。
日野自動車(日野市日野台)は、「クルマのモデルごとにずれはありましたが、2001年には全車から取り外されました」と話します。いすゞ自動車(品川区南大井)も、「(2001年の)廃止以降、取り外した」といいます。その影響については、両社ともに「明確な影響があったという認識はない」としています。速度表示装置の役割は、すでに終わっていたようです。
なお、速度表示装置の装備義務がなくなったのとほぼ時を同じくして、大型トラックには90km/hで動作するスピードリミッターの装備が義務付けられました。
これについて、国土交通省 自動車局 技術政策課は「大型トラックとの接触事故を想定した『速度表示装置』に対し、『スピードリミッター』は高速道路での事故を想定したもの」としています。
道路インフラの整備にともない、求められる安全対策も変わったことの一例といえるでしょう。
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提供:乗りものニュース