ホンダ新型「N-VAN e：（エヌバン イー）」が2024年春に発売される予定です。
　
　新型N-VAN e：は、軽商用バンの「N-VAN」をベースとした電気自動車（BEV）。
　
　ホンダは日本国内の四輪車販売において、2030年にはハイブリッド車を含む100％電動車とすることを目指しており、環境負荷低減の観点で企業の電動化に対するニーズが高いことから、軽商用EVを皮切りにEV展開を本格スタートさせるとしています。

　新型N-VAN e：の外観デザインはN-VANとほぼ同じですが、グリルレスのフロントマスクを採用したほか、エンジン搭載車のようにラジエーターを走行風で冷やす必要がないことからフロントのナンバープレートを中央に配置するなど、BEVならではの意匠を取り入れました。

　内装は、エアコンやシフトパネル、収納トレー、充電用USB端子などを運転席側に近づけて使い勝手を向上。

　ホンダのハイブリッド車やBEV、FCEVなどに採用されるボタン式シフトが装着され、新型「N-BOX」や「フィット」と同様の2本スポークのステアリングを採用するなど、すっきりとした運転席まわりを実現しています。

　商用車として重視される積載量は、軽貨物車の最大積載量である350kgに設定。多くの荷物を運ぶことが可能です。

　また、新型N-VAN e：には小型かつ薄型化のパワーユニットが搭載され、N-VANの美点でもある低床で運転席以外がフルフラットになる広大な荷室を継承。

　2人乗車時の荷室長は1480mm、助手席を床下に格納したときの最大スペース長は2645mmとなっており、ベースのN-VANとあまり変わらない数値を確保しました。

　さらに、助手席側はセンターピラーをドアに内蔵することで大開口を実現。サイドから荷物の積み降ろしが楽にできるため、配送業などで活躍することが期待されています。

　新型N-VAN e：のラインナップは、ベーシックな「e：L4」、最上級モデルの「e：FUN」、ビジネスでの使用に特化した「e：L2」の3タイプが用意され、いずれも衝突被害軽減ブレーキ「CMBS」や前席サイド・カーテンエアバッグなどの安全装備、フルオートエアコン、運転席シートヒーターなどを装備しました。

　個人ユースを見込んで、最上級グレードのe：FUNのインテリアはアイボリーの明るい仕様を設定したほか、フルLEDのヘッドライトやリアシートヘッドレスト、急速充電ポートなど、豪華なアイテムが標準装備されます。

　ビジネス用途のe：L2はサブスクサービス「Honda ON」専用モデルとして販売されるのですが、運転席とその後方のリアシートのみを備えた前後2人乗りの2シーターという斬新なレイアウトを採用。助手席とその後方のリアシートは存在せず、より多くの荷物を積載することが可能です。

　新型N-VAN e：の航続可能距離は210km以上を目標値としているといい、これは配達業務などで一日中走ったときに必要とされる距離に対応可能なもの。さらに、EVならではのメリットとして、スムーズでトルクフルな加速や低振動・低騒音といった特徴もあり、早朝や深夜の業務で気兼ねなく使うことができます。

　充電は6kWの普通充電に対応するほか、グレードによっては急速充電も可能。給電機能では合計1500Wまでの電化製品を使うことができ、ビジネスシーンのみならず、アウトドアレジャーや車中泊などの個人ユースでも活躍することが期待されています。

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　そんな新型N-VAN e：に関してSNSなどで話題になっており、「欲しい！…買う！」「N-VAN e：ほしいな！」など購入に前向きな投稿も見られたほか、「軽キャンパー仕様にしたい人には良いのかも」「キャンプでもエンジン音無しで空調が作動できる」など、キャンプの相棒として活用したいというコメントもありました。

　また、ビジネス向けのe：L2が前後2人乗りの2シーター仕様であることについては、「助手席すらも取っ払ってさらに低床になったモデルが気になる」「尖ったモデルを用意するホンダさん、素晴らしいっ！」「助手席側シート無くして二人乗りにするとは、なかなか攻めますね」など、斬新な仕様に賞賛の声が集まっています。