お葬式に「派手なクルマ」はNG? “不適切な車”しかなかったらどうする!? 弔事で覚えておきたいマナーとは?

お通夜やお葬式など、弔事の際に派手なクルマで会場へ行くのはマナー違反であると言われることがあります。しかし、派手なクルマしか持っていない場合はどうすれば良いのでしょうか。

お葬式に派手なクルマで行くのはマナー違反なのか?

 お葬式やお通夜といった弔事の場では、悲しみを表す「黒色」を基調にした装いがマナーとされています。
 
 遺族へお悔やみの気持ちを伝える場では、服だけでなくバッグや靴、アクセサリーにも気を配り、大声で話すことも慎むような配慮も必要でしょう。
 
 こういったことから、会場へ向うクルマについても「控えめな」外観のものがふさわしいといったイメージがあるようです。

お葬式に行くのにふさわしくないクルマはある?
お葬式に行くのにふさわしくないクルマはある?

 たとえば、黒ではなくても、白やグレー、シルバーといった無彩色のボディカラーが連想され、反対に赤色や黄、青など鮮やかなクルマはマナー違反だという意見もあります。

 また、派手なラッピングや、極端なリフトアップ、ダウンサス車など、奇抜な外観のクルマは避けたほうが良いとされるほか、場合によっては、外車の高級スポーツカーなども目立ってしまうようです。

 しかし、クルマはそう簡単に外装を変えられるものではありません。お葬式の会場へ乗っていくクルマの装いについては、どうしたら良いのでしょうか。

 お葬式に派手なクルマで行くことについて、東京都内にある葬儀会社の担当者は「喪主さまやご家族の方が気にするかどうかなので、特にマナーとしてのルールはありません」と話します。

 お葬式のためにクルマを選べる人は多くないことから、クルマのカラーや車種などについてそこまで気にしなくても構わないそうです。

 また、親族の方々は参列者が到着する頃には式場の中におり、参列者を駐車場で出迎えるケースはほとんどないといいます。そこで、一般参列者として向かう場合は、どんなクルマであってもあまり気にする必要はないという見方もあります。

 それでは、葬儀会場に乗り付けるだけでなく、そこから火葬場までも目立つクルマで行かなければならない場合はどうでしょうか。

 葬儀会場から火葬場へクルマで移動する際は、霊柩車を先頭にしてクルマで葬列を組むことで、故人を弔う気持ちを示します。このとき、霊柩車の運転手は列が乱れないように、信号や右左折を気にしながら火葬場へ向かいます。

 こうした場面でのクルマについて、前出の担当者は次のように語ります。

「火葬場に同行するクルマで、あからさまに派手なクルマは見たことがありません。参列の方も、お気持ちとして遠慮しているのではないかと思われます」

 実際には、車両葬列を行うときには、親族の方々は参列者と話しあったうえで参列車を決めることが多いようです。

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