「えっ…!」クルマが「水没」寸前!? まさかの危機にどう対応する? 有効な「脱出法」とは
用意しておきたい緊急アイテム「脱出用ハンマー」の使用法とは
なお脱出用ハンマーには、金づちタイプやピックタイプ、ポンチタイプがありますが、いずれも、ガラスと垂直になるようにハンマーを当てるようにすると割れやすいです。
窓が開かず脱出用ハンマーもない場合、身近なものでガラスを割ろうとするところですが、傘やヘッドレストの棒などで窓を割ることは、ほぼ不可能だと考えてください。
![常備しておきたい緊急アイテム「脱出用ハンマー」[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2025/02/20240228_Accident_Trouble_AdobeStock_323442996.jpg?v=1709120168)
応力が集中する脱出用ハンマーでないと、サイドガラスはびくともしません。
この場合は、落ち着いて、クルマの中と外で水位が同じになり、水圧の影響が小さくなるのを待ちます。
水位が同じになってきたら、ドアロックを解除して、足でドアを蹴るなどすれば、ドアを開けることができます。
それでも開かなかった場合は、さらに車内に水が充満するまで待ち、水が首のあたりまで来たとき、先ほどと同様に足でドアを蹴るなどで勢いよくドアを開け、脱出します。
水が車内に入り込んでくる最中よりも、車内が水で満たされたときのほうが、水圧の抵抗が安定するためです。
ドアロックは車内からあれば水没していても解除することができるので、安心してください。
※ ※ ※
水没したからといって、119番通報などして救助を待っていると、脱出のチャンスを失ってしまう可能性があります。
119番通報よりも、自力で脱出することを優先して、まずはシートベルトを外し、出口となるサイドガラスをあけるようにしてください。
ハイブリッド車やバッテリーEVであっても、水没直後に感電するようなことはまずありません。
落ち着いて脱出に集中してください。
Writer: くるまのニュースライター 河馬 兎
お金と法律に関する複数の資格をもつWEBライター。好きな言葉は「お風呂」と「ハイボール」

















































