運転手不足の救世主!?「ダブル連結トラック」駐車場が念願の「事前予約可能」に NEXCO東日本「初めての実験」

ダブル連結トラック専用の駐車マスを事前予約できるシステムが、NEXCO東日本で試験導入されます。

事前予約システムでダブル連結トラック専用マスを「確実に利用できる」

 NEXCO東日本は2024年2月13日、東北道の那須高原SA上り線(栃木県那須町)にて、「ダブル連結トラック駐車場」の予約システムの実証実験を開始することを発表しました。取り組みは3月19日から「当面の間」としています。

ダブル連結トラック。西濃運輸の例(西濃運輸Twitterより)。
ダブル連結トラック。西濃運輸の例(西濃運輸Twitterより)。

 ダブル連結トラックは、大型トラックの荷台部分を2つ直列につないだ車両です。単純計算で「運転手1人でトラック2台分」を輸送できることになるため、昨今の人手不足に対してひとつの有効打となることが期待されています。

 基準を超える巨大車両の通行には「特殊車両通行許可」が必要で、それも全長の上限など厳しい規制がありました。

 しかし2018年に規制緩和でそれまでの全長21m規制が「全長25m」へ拡大したことで、ダブル連結トラックがいよいよ走行できる環境となったのです。

 とはいえ、休憩できる施設など、ドライバーを取り巻く環境を整備しなければ、現場がうまく回りません。そこで高速道路各社は、主要高速道路のSA/PAを中心に、専用の優先駐車マスを設置しつつあります。

 それでも、あてにして入場しても先客がいて、駐車できないという場合があります。そこで、事前に駐車マスを予約できると便利です。その予約システムが今回、那須高原PAで試験導入されることとなりました。

 この予約システムの試験導入は、同社管内では初めての取り組みとなります。他社では、2021年に行われたNEXCO中日本の新名神・土山SAでの実証実験など、数例の実績があります。

 対象の車両は、長さ21mを超えるダブル連結トラックで、ETC2.0の搭載が条件となります。

 予約は最大3台まで。予約車両以外は、本来の大型車のスペースを利用することとなります。

 予約できるのは、利用の3週間前から、3時間前まで。15分単位で利用時間を設定でき、最大12時間まで滞在できます。事前に会員登録が必要です。

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