スバルの「四駆」なぜ雪道に強い? 本格SUV「フォレスター」に受け継がれた「AWD」のスゴさとは
乗用車の走りと悪路走破性が評価されたスバルの四駆
ビッグホーンの販売終了から1年後の1994年、北米市場でレガシィの拡販のために派生モデルが登場します。それが「レガシィ アウトバック」です。
2代目レガシィ ツーリングワゴン(BG系)をベースに車高を引き上げ、SUVらしいワイルドな内外装アイテムがプラスされたモデルで、日本では1995年に「レガシィ グランドワゴン」として登場しました。
さらに1997年に「レガシィ ランカスター」に改名(2002年まで)され、北米とは別のネーミングが与えられていたのですが、4代目(BP系)をベースにするモデルから「レガシィ アウトバック」に統一され、現在に至ります。
アウトバックはスバルとしては「苦肉の策」として生まれた企画だったそうですが、「乗用車の走り」と「SUVの悪路走破性」の両立は高く評価されました。実はこれ、東北電力の要求と全く同じで、あの時のコンセプトが20年以上の時を超えて花開いたわけです。
その後、日本ではレガシィ グランドワゴンの弟分として「インプレッサ グラベルEX」が登場。「インプレッサ スポーツワゴン」をベースにSUVテイストを加えたモデルでしたが、販売は全く振るわず、「同じことを繰り返すだけではダメ」という教訓を残しました(北米では「インプレッサ アウトバックスポーツ」の名で2011年まで販売)。
そんな反省から生まれたのが、1997年に登場した「フォレスター」でした。
基本コンポーネントこそインプレッサと共用していますが、スクエアなフォルムが特徴の独自デザインを採用。初代/2代目はSUVとステーションワゴンのクロスオーバー的なキャラクターでしたが、2007年に登場した3代目から見た目も走りも「SUV」を強調します。
それが功を奏して北米市場での人気はグンと高まり、短期間でスバルのグローバル販売台数をけん引する重要なモデルに成長を遂げました。その後、2012年に4代目、そして2018年に現行モデルとなる5代目が発売中です。
今回、そんなフォレスターで青森の豪雪地域を走ってきました。試乗車は「X-BREAK」に東北地区スバルグループの限定パッケージ「ウィルダネスホイールスペシャル」をプラスしたモデルです。
人気のディーラーオプション(ダイアトーンナビ、ベースキット、ダークメタル・フロントグリル、リアゲートプロテクター、カーゴステップパネル)に加えて、悪路走破性をさらに引き上げた北米専用グレード「ウィルダネス」のアルミホイールを特別に装備(スタッドレスタイヤとセット)。
ウィルダネスホイールは純正ホイールよりシンプルなデザインですが、ワイルドさが増した印象で、X-BREAKのオレンジのワンポイントがより引き立てているように感じます。
「自分のフォレスターにも履かせたい」というオーナーもいるでしょうが、残念ながら単品購入ができず、新車のフォレスター購入時にのみ手に入れることができるそうです(販売方法は各販売店で異なります)。
遡ること1968年。東北電力から「山間部の総電線の点検用に
遡ること1968年。東北電力から「山間部の送電線の点検用に
誤:総電線
正:送伝線
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。