「免許取り立て初心者ドライバー」どうしたら運転が上手くなる? 「レンタカーで練習」か「マイカー買う」どっちがイイ?
ベテランドライバーの運転を観察すべし!
運転に慣れるためには、具体的にどんなことをすれば良いのでしょうか。またどのような点に注意するべきなのでしょうか。
「手っ取り早いのは、身近で運転が上手な人に付き合ってもらい、その人の運転をしっかり観察することです。
ステアリングのさばきかた、アクセルやブレーキの使いかた、すれ違いや高速道路の合流などはどんなところを見ているのか、質問してみましょう。
その後、運転を代わり自分の運転でダメなところを指摘してもらえば、変なクセがつく前に意識して直せると思います」(教習所の元教官 I氏)

I氏いわく、運転が上手い人はたいてい知人や親族などで運転が上手だった人を無意識に真似しているものなのだとか。
つまり、運転が上手な人の良い部分を真似てみることは、自分だけで考えて運転を続けるより効果的なのだそうです。
「特に初心者が苦手としやすい駐車や高速道路での合流、右折・左折では、直前にどんなタイミングでどんなアクションをしているのか、お手本をよく観察してみることをお勧めします」(教習所の元教官 I氏)
では、どれくらいの期間が経てば、運転に対する違和感は解消されるのでしょうか。
「乗りかたや頻度、走行距離などで個人差はありますが、数ヶ月から半年程度でハンドルを握ることに抵抗がなくなってくるでしょう。
必要以上に運転を恐れず、落ち着いて走行できるようになれば周囲の状況に対して気を付けるポイントも変わってきますし、交通の流れもある程度は読めるようになります。
毎日運転してほしいと言いたいところですが、なかなか時間が取れないこともあるでしょうから、まずは自宅周辺からはじめて、徐々に行動範囲を広げるのも良いでしょう」(教習所の元教官 I氏)
あえて高速道路を使ったロングドライブに挑戦するのもおすすめだとI氏はいいます。特に景勝地を目指すドライブにすれば、その道中で市街地、高速道路、カーブの多い山岳路などさまざまなタイプの路上走行を体験できます。
クルマの運転には経験値が必要となるので、ロングドライブでは景色を楽しむことに加えてスキルをアップさせることもできるでしょう。
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運転に慣れることは、クルマ社会で過ごすにあたり必要なステップです。ただし注意して欲しいのは、慣れたつもりの初心者は余計に事故を起こしやすいこと。「慣れた」と「調子に乗る」のは違います。
慌てずに運転するのは大切ですが、緊張感がなくなることで周囲への注意や配慮が薄れてしまうと、事故だけでなく交通違反などもしやすくなってしまうものです。
操作系に慣れたとしても、一切油断できないのが実際の交通状況です。歩行者が多かったり、見通しの悪い交差点だったり、交通量が多く流れが早い幹線道路など、実際の交通状況は刻一刻と変化します。
そんな状況でほかのクルマの迷惑にならず、周囲の環境に合わせた運転ができるようになることが重要だというわけです。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。
























































