ホンダの「ミッドシップSUV」登場! 日産じゃないけど”クールな”「Z」!? めちゃコンパクトな「26年落ち軽SUV」米でいくらになった?
北米のオークションサイト「Cars and Bids」で1998年式の「ホンダ Z UM-4 ターボ」が出品され、7100ドル(約105万円)で落札されました。どのようなモデルなのでしょうか。
ホンダの「Z」が約100万円?
北米のオークションサイト「Cars and Bids」で1998年式の「ホンダ Z UM-4 ターボ」が出品され、7100ドル(約105万円)で落札されました。

Cars and Bidsは、1981年以降のクルマを幅広く取り扱う北米のオークションサイト。欧米や日本の希少なクルマが多数出品されています。
ホンダ Zは軽スペシャルティカーとして1970年に初代が登場し、1974年まで販売されました。
24年後に復活した2代目は、クーペスタイルの初代から一変、SUVテイストあふれる軽トールワゴンに生まれ変わりました。
エンジンをミッドシップ、それも床下に配置し、4WDを組み合わせた新構造「UM-4(Under floor Midship 4WD)」を採用。優れた操縦安定性と走破性を実現しています。
今回落札されたクルマは1998年の2代目ホンダ Z。最高出力64ps/最大トルク93Nmを発生するインタークーラーターボを搭載する上位グレードです。車両紹介画像には黄色い「三重」ナンバー(ただし4ナンバー表示のため、実車用とは異なるダミー品かもしれません)が写っており、2023年に輸入されたクルマだといいます。
ボディカラーはホワイトで、走行距離は約13万9000km。小さな錆や傷はありますが、多走行にしては色褪せもなく、外観は良好。「UM-4 TURBO」のエンブレムも残っています。
インテリアは布製のドライバーシートに破れがあるなど、26年落ちのクルマを実感させるような傷みがところどころにあります。
リアドアガラスとバックドアガラスはスモーク仕様で、アルパインのヘッドユニットを装着。ホイールは15インチの鉄チンとなっています。
出品者は「”Z”といえば日産と思うだろうが、ホンダにも小さくてクールな”Z”があるんだよ」と、海外では知られていないこのクルマを紹介し、100ドルからオークションはスタート。
「これは世界最小のSUVなのか」「エンジンはどこに隠れているんだ」など、スタート直後から多くのコメントが寄せられました。その後、33件の入札が繰り広げられ、7100ドル(約105万円)で落札されました。
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北米では「25年ルール」という決まりがあり、通常走行ができない右ハンドル車であっても製造から25年が経過すればクラシックカーとして登録でき、公道走行が可能になります。近年は、軽トラックをはじめとする日本の軽自動車もコンパクトでクールな「Kei」と呼ばれ、人気を集めています。
Cars and Bidsでも、20年から30年落ちのスズキ「キャリイトラック」が8000ドル(約118万円)前後で多数落札。オートザム(マツダ)「AZ-1」に至っては最高3万4000ドル(約500万円)で取引されています。今後、25年ルールによって輸入が解禁される軽自動車が増えてくれば、さらに高値となることも予測されます。
Writer: 近藤 英嗣
新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。

































































