なぜ“降雪時”に「ワイパーを立てる」? 「立てない」ほうが“良い時”も? 判断分かれるケースとは
冬にクルマのワイパーを立てている場面を見かけることがありますが、あれにはどのような理由があるのでしょうか。解説します。
「ワイパーが立ってる…」一体なぜ?
冬の時期には、ワイパーを立てているクルマをよく見かけます。では、なぜ降雪時にワイパーを立てる必要があるのでしょうか。
国産車の取扱説明書では注意事項として記載されているケースもあります。日産のコンパクトカー「ノート」の場合、「雪が降りそうなときや降雪時にはワイパーアームを起こしておいてください」と記載されています。
ではなぜワイパーを立てる必要があるのでしょうか。それは、まず破損を防ぐためです。
前述の注意事項の続きには「ワイパーに雪が積もり、破損するおそれがあります」と記載されています。
また、ワイパーを倒したままにしておくとフロントガラスに凍り付いてしまう可能性があります。前述の説明書には「凍結などでワイパーゴムがガラスに張り付いているときは、ワイパーを作動させないでください。ワイパーが損傷したり、モーターが故障するおそれがあります」とも書かれています。
立てずに凍ってしまったワイパーを無理に動かすことで破損する恐れや、フロントガラスまで傷付けてしまう可能性もあるため、特に気温の低い時期には注意が必要です。
※ ※ ※
しかし一方で、クルマの説明書でも推奨されているようにワイパーを立てるのが一般的と思いきや、「ワイパーを立てない」ケースもあるといいます。
最近ではSNSで、40cmほどの積雪があった日にワイパーを立てていたところ、立てたワイパーに雪が積もってアームが曲がってしまったというケースが話題を集めていました。
状況によってはワイパーを立てていたことで破損してしまう恐れもあります。
このため積雪の多い地域などでは、ワイパーを立てておくことが逆効果になるケースもあるといえます。
ワイパーの立てる・立てないは毎年冬になると度々話題に上がりますが、地域や気象条件などに応じても対応が変わってくるといえるでしょう。
日々の天候を確認しつつ、ワイパーを守る対策を心がけるのが良いでしょう。
ワイパーを簡単に取り外せるようにすればいいんじゃないのかな?
雪かきした後につければよいだけで。
つけ忘れたら逮捕。