ホンダの「“話せる”モビリティ」に乗れる! 「CIマイクロモビリティ」の一般向け体験実施へ! 2030年までの実現目指す「協調人工知能」とは
対話型の自動運転モビリティCiKoMa
CiKoMaは、1人から数人までの少人数乗車を想定した、搭乗型の電動マイクロモビリティ。
必要な時に呼んで乗車し任意の場所で降車することができ、誰でも手軽に自由にラストワンマイルを移動できるというものです。
CiKoMaを呼ぶために手渡された端末は、スマートウォッチよりも大きく、スマートフォンよりも小さな電子デバイス。スマートウォッチだと文字が小さくなってしまい不便、スマートフォンだと手に余るということで選定されたそう。将来的にはユーザーのスマートフォンなどで呼ぶことも想定しているようです。
自分の場所と迎えに来てほしい旨を音声で端末に伝えると、ゆっくりとCiKoMaが近づいてきます。その間もCiKoMaは目的地を自主的にユーザーに質問、事前に目的地の入力を済ませられるという気が利く設定になっています。
CiKoMaに乗り込むと、全席には強大なモニターが。このモニターにどこに人がいると認識しているか、どのような動きを行うかが表示されています。
この情報は、カメラにより得られた360度の周辺環境のもので、交差点やカーブなどの環境に加え、歩行者や車両の進行方向などから周辺関係者の状態を把握し、その行動や潜在リスクを予測しています。
人やクルマが横切ればしっかり停止、後ろから速度の早い移動体が接近すれば事前に予想し衝突を回避、多くの人がいれば無理な追い越しはしないなど、安全な走行がしっかりプログラミングされています。
適切な走行速度や走行可能な領域を素早く判断することで、CiKoMaは、歩行者や車両との混合空間でも自動で移動することが可能なのです。
さらに、途中で立ち寄り地ができた場合、「ここで止めて」と声をかけるときちんと停止します。立ち寄り地でさらに移動した場合も、その地点まで呼び出すことが可能。まるですごく気が利くお抱えのドライバー付き送迎車のようです。
CiKoMaについて、本田技術研究所の安井裕司氏は、以下のようにコメントしています。
「今後は実際の一般ユーザーに乗ってもらうことで、多くのデータを集積します。アグリサイエンスバレー常総には、多くの来場者が集まるので、多くの方に興味を持ってもらえるのではないかと思っています」
WaPOCHIが愛らしすぎる…!
WaPOCHIは、ユーザーを認識し、ユーザーとともに荷物を載せながら移動するマイクロモビリティロボット。
ホンダは、WaPOCHIについて「ユーザーから手荷物を持つという負担を解放し、より快適な歩行をサポートします」と説明します。
外観はなんとも可愛らしいデザイン。頭部には無数のLEDライトが装備され、様々な表現ができるようになっています。
現状、待機時は“目”のような丸い表示が行われ、まるで生きているかのように瞬きをします。また動作に応じてウィンクをしたり、困ったような顔をするなど、表情豊かです。
取り付けられたカメラを使い、服の色や髪の毛の色、背格好などの特徴を認識してユーザーを記憶。スマホで音声を記録し、ユーザー認証をすると指示ができるようになります。
「先に行って」というと、自分の前を走行し先導しながら、歩きやすいようにしてくれます。
また「ついてきて」というと、後ろからトコトコとついてきて、同時にグランベリー大地のいちご狩りについて気さくに声をかけてきます。なんとも愛らしい行動です。
そんなWaPOCHIですが見ての通り、荷物を置く台は外から丸見えでいつでも荷物を持ち去られてしまいそうです。
この点について今後は、取り付けられた静脈認証などを使い、特定のユーザーだけが荷物を取り出せるようにするなどの改良を考えているとのこと。まだまだ実運用に向けて様々な改善が行われそうです。
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これらのCIマイクロモビリティは“2030年までの実用化”に向け、このような実証実験などを行い、開発を行うようです。
CiKoMaの試乗とWaPOCHIの追従先導走行体験を行うアグリサイエンスバレー常総にもつねに、ホンダのエンジニアが待機し、管理や情報収集などを行うとのこと。今後のホンダの動向に注目です。
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