マツダ「新型ロータリースポーツカー」実現へ大きく前進!? “専門チーム新設”を社長が公言! 流麗フォルムが美しい「アイコニックSP」市販化へ
マツダは2024年1月、ロータリーエンジン専属の開発チームを立ち上げると発表しました。毛籠社長が東京オートサロン2024の会場で明らかにしたもので、ロータリーエンジンを搭載した次世代スポーツカー「アイコニックSP」の市販化が実現に近付くかもしれません。
新型「ロータリースポーツカー」市販化へ一歩前進
2024年1月12日、幕張メッセ(千葉市美浜区)の東京オートサロン2024の会場で、マツダの毛籠勝弘社長は、ロータリーエンジンの専属開発チームを立ち上げることを明らかにしました。
同社が2023年10月に発表したコンセプトモデル「ICONIC SP(アイコニックSP)」の実現に向けた大きな第一歩になるといいます。
アイコニックSPは、ロータリーエンジンを搭載した次世代スポーツカーのコンセプトモデルです。
2023年10月28日~11月5日開催のジャパンモビリティショー2023で世界初公開され、名古屋、大阪、福岡の各モーターイベントでも展示されました。
アイコニックSPのエクステリアは、往年の3代目RX-7(FD-3S)と、初代「ロードスター」(ユーノスロードスター)を思わせるプレーンなラインをミックスしたような、流麗なフォルムが特徴です。
2人乗りのクーペボディで、ボディサイズは全長4180mm×全幅1850mm×全高1150mm、ホイールベースは2590mm、車両重量は1450kgです。
パワーユニットは、水素など様々な燃料を燃やせる拡張性の高いロータリーエンジンを活用した「2ローターRotary-EVシステム」を搭載しています。最高出力は370PSです。
カーボンニュートラル燃料で発電するとともに、搭載バッテリーも再生可能エネルギー由来の電力で充電すると、実質カーボンニュートラルで走行できるといいます。
ロータリーエンジンは、1967年に「コスモスポーツ」で量産化に成功して以来、マツダ独自のエンジン技術として発展。1977年に登場した2ドアスポーツカー「RX-7」に搭載されて以降は、主にスポーツモデル用の高性能パワーユニットとして支持を集めてきました。
3世代続いたRX-7が2002年に終了し、実質的な後継車である4シーター・4ドアのスポーツクーペ「RX-8」が2003年に発売されましたが、2013年には販売を終えています。
一方、新しいロータリーエンジンは、水素など様々な燃料を燃やせる拡張性の高いユニットです。
カーボンニュートラル実現に向けた取り組みにもマッチするパワーユニットといい、ファンからも市販化に対し大きな期待の声が寄せられています。
マツダの毛籠社長は取材に対し、次のように話します。
「アイコニックSPに対し、極めて大きな反響、そして熱烈な声をいただき、我々も感激しました。そこでなんとか(市販化を)実現できるように、まずロータリー開発部門のスタートを切りました。
これはまだまだ解決しなければならない技術的な課題があり、ハードルもものすごく高いです。
しかしマツダが得意とするあくなき挑戦精神で立ち向かってみようと、現在、社内の奮起を期待しているところです」
ロータリースポーツカーの市販化実現に向け、今後のさらなる動きに期待がかかります。
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