千葉県袖ケ浦市には、海外の南国リゾートのような雰囲気が感じられる「千葉フォルニア」と呼ばれるスポットがあり、一時期SNSでも話題を集めました。

　しかし人気になったことである問題が発生し、市によって対策が講じられました。従来の景色から一変した千葉フォルニアについて、SNSユーザーからは今でも様々な意見が集まっています。

　千葉県袖ケ浦市の市街地から袖ケ浦海浜公園に向かう海浜公園通り沿いには、約1kmにわたりヤシの木が立ち並んでいます。

　この場所は背景に東京湾を望むシチュエーションということもあり、まるで海外の南国リゾートのような開放感が感じられる景色であることから、米国のカリフォルニアをもじって「千葉フォルニア」と呼ばれています。

　千葉フォルニアは、様々なアーティストのミュージックビデオに取り上げられたほか、SNSの“映えスポット”として人気の場所となっていましたが、実は2022年3月頃から注意喚起を促す黄色い注意書きが木に取り付けられるようになりました。

　元々海浜公園通り沿いを抜けた先には工場が建ち並んでおり、千葉フォルニアが位置する片側2車線の道路は、トラックが頻繁に通ります。

　このため、この場所が話題となり観光客が道路の中央分離帯などから写真を撮るために車道を横断したり、路上に座り込んだりといった迷惑行為や事故が増加。

　こうした一部の人による危険行為を反映して、黄色い注意書きが木に貼られるようになってしまったのです。

　対策から1年以上が経ち、2023年8月の休日に実際に現地を訪れた際は、かつての活気はなく、“注意書き効果”がしっかり発揮されている様子がうかがえました。

　美しい景色から一変、物々しい雰囲気となってしまった千葉フォルニアですが、SNSユーザーからは「ここは確かに雰囲気ある旧車とかアメ車が映えそう」「映える写真を撮ってはやりたくなるような景色というのは確かだよね」と反応する声がありました。

　また、普段から周辺道路を利用する人は、「座り込んだり、ふらふら車道の真ん中を歩いている人を見かけたし、対策は必要だったんだろうな」「二車線あるし路駐していても邪魔ってほどではないけど、子供をフラフラさせたり、もう一車線に出てきそうな人達いて危険なんです」といった意見や、なかには「地元民にとっても迷惑なだけだからヤシの木は全部撤去すれば良いと思う」という声も。

　一方で「商売として上手くやればいいのになー」「切り倒す事には反対」など、様々な意見が寄せられていました。

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　従来の景色から一変してしまった千葉フォルニアですが、今後注意書きが外れる日は来るのか、それはこの先訪れる観光客によっても変わってくるといえるかもしれません。

　千葉フォルニアはもちろん、観光スポットを訪れる際はルールを守った上で景色を楽しみたいものです。