ホンダが新型「スーパーセダン」を世界初公開! でも実は“20年前”にも展示していた…!? ホンダ「新型サルーン」は復活した「キワミ」なのか

ホンダが米国で世界初公開した新たなグローバルEVシリーズのコンセプトモデルが、約20年前に公開されていた“とあるモデル”に似ていると、SNSなどで話題となっています。

ホンダの「新型サルーン」は20年前にも発表されていた!?

 2024年1月10日、ホンダは米国で開催された「CES 2024」にて新グローバルEV「Honda 0シリーズ」のコンセプトモデル2台を世界初公開しました。
 
 この内の1台である新型「SALOON(以下、サルーン)」が、過去にホンダが公開していた“とあるモデル”に似ていると、SNSなどで話題となっています。

あまりにも似ている…ホンダ「キワミ」と「新型サルーン」
あまりにも似ている…ホンダ「キワミ」と「新型サルーン」

 Honda 0シリーズは、2026年よりグローバル市場への投入を開始する予定のホンダの新たなEVシリーズで、「大きく変革するホンダを象徴するシリーズ」だと同社は説明。

 また、このシリーズの名称には、「ホンダのクルマづくりの出発点に立ち返り、ゼロから全く新しいEVを創造していく」という決意も込められているといい、これまでホンダがクルマづくりで大切にしてきた理念である「M・M 思想(マン ・マキシマム/メカ・ミニマム思想)」と「操る喜び」、そして「自由な移動の喜び」をさらに進化させることを目指しています。

 そんなHonda 0シリーズの第1弾として、2026年よりグローバル各地域への投入が予定されるモデルが、先述の新型サルーン。

 本来、“サルーン”という言葉は「セダン」を表すもので、日本では主に上級セダンに用いられますが、今回発表された新型サルーンはまるで「ミッドシップスーパーカー」のような、低く構えたスポーティなスタイリングを採用。

 さらに、ドアは上方へ大きく開く「ガルウイング方式」とし、4人が快適に乗車できる室内空間を確保しています。

 内装やインパネは平面的でシンプルな造形とし、直感的に操作可能なインターフェースととも飛行機の操縦桿のようなステアリングが採用されました。

 また、ASIMO(アシモ)などで培われたホンダ独自のロボティクス技術による姿勢制御システムをさらに進化させることで、様々な走行シーンにおいてドライバーの思い通りに車両をコントロールすることが可能だといいます。

ホンダ「新型サルーン」と「キワミ」のスケッチ
ホンダ「新型サルーン」と「キワミ」のスケッチ

 この新型サルーンに似ているとSNSなどで話題となっているモデルが、2003年に開催された「第37回 東京モーターショー」でホンダが世界初公開した「KIWAMI(キワミ)」という名のコンセプトカーです。

 同車について当時ホンダは、「先進の燃料電池技術と日本の美意識が融合した新時代のプレミアムセダン」と説明。

「クールダイナミクス」をテーマにデザインされたキワミのボディサイズは、全長4500mm×全長1820mm×全高1250mm、ホイールベースは2870mmで、新型サルーン同様のロー&ロング&ワイドな車体や、エッジの効いた極めて直線的なデザインが目を引きます。

 キワミには世界で初めて燃料電池を実用化したホンダの先進技術と知能化技術が凝縮され、低全高でありながらゆとりある空間を確保。

 車内には、外装デザインに劣らぬシンプルで直線的なインテリアを展開し、高級車らしく独特の美しさを持つ室内空間には大人4人が乗車可能。

 タッチパネルでのシフトチェンジが可能という先進的なインターフェイスが採用され、運転時には低重心ボディと四輪駆動を活かして安定したハンドリングが可能だとしていました。

※ ※ ※

 今回初公開された新型サルーンについてSNSでは、「CESで発表されたホンダ0シリーズの新型サルーン、デザインやパッケージが2003年の東京モーターショーに出てたキワミを再定義したような感じがする」「新型サルーンってほぼ2003モーターショーのキワミだよね!」「ホンダ0サルーンは極(キワミ)の再来!」「ホンダの新型サルーン、キワミを思い出す感じでめちゃくちゃ好き」「完全にキワミじゃねーか!」など、多くの人が2003年に公開されていたコンセプトカーのキワミを思い出していることが確認できます。

 2024年に発表されたばかりの新型サルーンと2003年に登場したキワミは、約20年もの間を置いた全く別のコンセプトモデルではありますが、「電気によって駆動する4人乗りの高級セダン」という点にくわえて、直線的かつ平坦なシルエットや暗色のボディカラーなど共通点も非常に多いことから、新型サルーンはホンダが20年以上あたため続けていた“新時代の高級セダン”の姿なのかもしれません。

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