STIが新たな「ニュル参戦車両」お披露目! “勝ち”にこだわって強化したマシンで24時間レースに挑む

車両開発ドライバーとして佐々木孝太氏、久保凜太郎氏が参加

 2024年の参戦車両のデザインはブルーを基調にしたマット塗装とサメ肌になっており、チェッカーフラッグを表現したチェリーレッドが、車両後方へいくにつれて日本を象徴する桜の花びらになるデザインを盛り込みました。

 また、車体後方下部には全国から選抜されたディーラーメカニックの出身ディーラーの名前が配置され、メカニックの人材育成も手がけています。

 さらに、今回の車両開発ドライバーとして佐々木孝太氏、久保凜太郎氏が携わったことも発表されました。正式なドライバーラインナップは2024年1月の「東京オートサロン2024」で発表されるといいます。

 新たな試みとして、スマートフォンゲームアプリ「アズールレーン」とコラボレーションが実現したことも発表されました。車両のボンネットとサイドに大きくロゴがあしらわれており、今後どのような展開が行われるのか気になるところです。

ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦するSTIの車両をシェイクダウン
ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦するSTIの車両をシェイクダウン

 この日のテスト走行も順調におこなわれ、初めて開発ドライバーとして参加した久保氏は次のようにコメントしました。

「初めてのことなので緊張しています。初めて乗った時からパフォーマンスを感じられました。

 今年、自費でニュルブルクリンクに挑戦しライセンスも取得し、最初のコーナーは物凄く怖いと感じましたが、そこからまだ行けると経験を積んできました。その経験も活かせると思います」

 さらに、「(ニューマシンは)最初に走り出してから1回もトラブルなく来ています。空力も良いパッケージになっていると感じられます」とマシンに対しても好印象を持っているようです。

 佐々木氏は「2022年のVA型では最後クラッシュで終わってしまい悔しい気持ちでいっぱいです。今年の2023年型はテスト開発を行い決勝は見守る方でした。2024年はまだ体制発表はおこなわれていませんが、乗れるとなれば全力で戦いたいし、今までの経験を生かして悔しい思いを晴らしていきたいし、みんなでトラブルなく走り切りたい」といいます。

 VA型とVB型に乗っていることもあり、「今年は正常進化していますしロングランでも良く走るようになっています。2023年仕様のVBHは2022年のVABよりタイムも上がっています。それよりも2024年仕様のVBHは良くなっています。マシンはより速く曲がりやすくなっている」と過去から正常に進化していることも話しています。

※ ※ ※

 東京オートサロン2024では新たな参戦車両の展示も予定されており、最新のレーシングカーをじっくり見られるチャンスもあります。

 2024年のニュルブルクリンク24時間レースは6月1日から2日に決勝レースがおこなわれます。どのようなレースになるのか期待したいところです。

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Writer: 雪岡直樹

1974年東京生まれ。フォトスタジオアシスタントを経てフリーランスのフォトグラファーへ。雑誌やWeb媒体の撮影を担当。自動車雑誌の撮影と並行してユーザーインタビューやイベントレポートを担当することで、ライターとしても活動。国内最高峰のレース「SUPER GT選手権」を長年取材。新車情報やレースレポート、イベントレポートなどを雑誌やWebに寄稿する。

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