12年ぶり国内復活! 三菱「新型トライトン」発売へ ド迫力デザイン×本格性能で“打倒ハイラックス”になるか? 両車を徹底比較!
荷室・走行性能には「違い」ありか?
ピックアップトラックでは快適な居住スペースに加え、荷台部の広さも特徴です。
新型トライトンは長さ1470mm×幅1525mmを確保し、荷台高は825mmです。GSRでは荷物による傷などから守るベッドライナーを標準装備しています。
ハイラックスにはベッドライナーは装備されませんが、荷台部分の素材に亜鉛めっき鋼板を用いるなど、サビに対する耐久性を高めています。
スペースは長さ1565mm×幅(開口部)1380mm。荷台高のみ845mmと少し高いのですが、新型トライトンよりも長さを確保。長尺物を積載する際はハイラックスのほうに軍配が上がります。
続いて、走行性能や機能装備はどう異なるのでしょうか。
凹凸や岩場などの悪路で、ボディと路面とのクリアランスを示す「3アングル」は新型トライトンではアプローチアングル30.4度、デパーチャーアングル22.8度、ランプブレークオーバーアングル23.4度。
ハイラックスはそれぞれ24度、23度、27度と、数度の違いはありますが、フロントのアプローチアングルは大きく異なっているものの、ほかはほぼ同格とみてよさそうです。
パワートレインは、両車ともに2.4リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジン×6速ATにパートタイム式4WDシステムを採用。どちらもリアデフロックやヒルスタートアシスト、ヒルディセントコントロールを標準装備するなど、本格的な悪路走破性能を持っています。
一方で、新型トライトンの最大出力は204馬力・最大トルク470Nmに対し、ハイラックスは150馬力・400Nmとやや控えめなスペックです。
加えて、新型トライトンはトレーラー牽引時の安定走行をサポートする「トレーラースタビリティアシスト」や旋回性能と走行安定性を高める「アクティブヨーコントロール」を装備している点もアドバンテージになりそうです。
先進運転支援機能では、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロール(全車速非対応)、360度アラウンドモニター、車線逸脱警報や標識認識機能を標準装備。
さらに、新型トライトンではブラインドスポットモニターや後退時交差車両検知警報システム(RCTA)を標準装備するなど、充実したものとなっています。
この他の装備では、新型トライトンは前席シートヒーターや後席用サーキュレーター、オートワイパー、自動防眩ルームミラーなどを装備しました。
ハイラックスでは後席が跳ね上がることで荷物を積載できる「チップアップシート」を採用しており、より実用向けに仕上げています。
装備面では新型トライトンとハイラックスの違いが目立ちましたが、価格についてはどうでしょうか。
新型トライトンは498万800円から540万1000円ですが、ハイラックスでは407万2000円から431万2000円と、100万円以上もの差があります。
デザインの好みや機能装備といった部分だけでなく、価格についても考慮した上でどちらを選ぶか検討したほうがいいでしょう。
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(12/25 追記)
なお、ハイラックスにも専用バンパーやオーバーフェンダーなどを装備するタフ仕様モデル「Z“Revo ROCCO Edition”」が2023年12月22日に新設定されました。
無塗装樹脂パネルやプロテクター感のあるアンダーガーニッシュなどが堅牢な印象を与え、後発のトライトンに迫ったモデルとなっています。
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