最近話題の「私人逮捕」 あおり運転でも可能? 現役弁護士に聞いてみた
煽り運転の私人逮捕! 専門家の見解は?
そんな煽り運転被害に対する私人逮捕について、弁護士は次のように話します。
「一般的な煽り運転の被害は、犯人が信号待ちなどで降りてくるというケースを除いて、そのまま走り去るというのがほとんどです。
そのため、取り押さえる方法が現実的に限られているので、そもそも逮捕ができません。
仮に信号待ちなどで降りてきた場合は、ドライブレコーダー等で証拠を残し、その場で取り押さえて警察に身柄を引き渡すことは理論上は可能です。
しかし、道路上にクルマを止めたまま加害者を取り押さえることは二次被害的な交通事故に発展する危険性があります。
仮説的に考えても、煽り運転で私人逮捕を試みるのは総合的な合理性に欠けると感じますし、状況によっては危険も伴うので、警察に通報するほうが賢明でしょう」
このように、私人逮捕には危険な要素も含まれるため、煽り運転被害に対しては現実的な対応策ではないと言えます。
そのため、煽り運転被害に遭った場合や、現場を目撃した際は、証拠を記録して警察に通報することが理想的です。
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煽り運転被害に遭った場合は、迷いなく110番で通報することを警察も推奨しています。
また、ドライブレコーダーの搭載がない場合でも、携帯電話などで証拠を押さえることも有効的です。
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