えっ! タイヤが外れた…ナゼ?相次ぐ乗用車のタイヤ脱落事故! 重要な「正しい取り付け方法」とは
秋から冬になるとタイヤの脱輪による事故が多発します。なぜ増加傾向にあるのでしょうか。その要因や対策を解説しています。
ホイールナットの締めすぎも良くないって本当?
本格的な冬を迎える中、乗用車のタイヤの脱落事故が相次いで発生しています。
タイヤが脱落すると周囲の人にもケガをさせる危険がありますが、一体どのように防げば良いのでしょうか。
冬を迎え、寒い日が続いています。積雪や道路の凍結が見られる地域では、すでに冬用タイヤに交換しているクルマも多いでしょう。
そのような中、乗用車の走行中にタイヤが外れる事故が相次いでおり、周りにいた人やクルマに衝突するケースも発生しています。
2023年11月14日には北海道札幌市で軽乗用車のタイヤが外れて女の子に衝突、意識不明の重体となる事故、11月29日には札幌市で普通乗用車のタイヤが外れて対向車に衝突し運転手がケガをする事故。
さらに12月1日にも北海道留萌市で乗用車のタイヤが脱落する事故が起きました。
一般的な乗用車のタイヤ交換はユーザー自身でおこなう場合もありますが、タイヤの脱落事故はどのように防げば良いのでしょうか。
2023年9月に国土交通省が公表した「令和4年度大型車の車輪脱落事故発生状況と傾向分析について」という資料によると、2022年度、大型車の車輪脱落事故は140件であり、そのうち約53%に当たる74件が、タイヤ脱着作業から1か月以内に発生した事故だったことが明らかになっています。
またタイヤ脱落事故140件のうち、タイヤ脱着作業の実施者については「大型車の使用者」が73件で全体の約52%、「タイヤ専業店」が35件で約25%、「自動車整備事業者」が25件で約18%でした。
つまり、自動車ユーザー自身でタイヤ交換などの脱着作業をおこなうとタイヤ脱落事故が発生しやすい傾向にあります。
大型車と一般的な乗用車で単純比較はできないものの、ユーザー自身でタイヤ交換作業をする際には手順を十分に確認することが大切といえるでしょう。
クルマの車輪が脱落する原因としては、主にタイヤ交換時の作業に問題があるケースと、タイヤ交換後の管理に問題があるケースが考えられます。
まずタイヤ交換時の作業については、「ホイールナットを規定の締付トルクで締める」ことが重要です。
実はホイールナットの締付トルク(ネジを回して締め付けるときに回転方向に回す力)は車種ごとに決まっており、それぞれ異なります。
たとえばトヨタ「プリウス」の締付トルクは、標準タイヤ、応急用タイヤともに103N・m(ニュートンメートル)である一方、日産「セレナ(e-POWER)」の締付トルクは108N・mです。
ホイールナットを締めるときにはトルクレンチの目盛りを規定トルクに合わせ、「カチッ」という音が鳴るまで回します。
音が鳴ったにもかかわらず、トルクレンチに足を乗せるなどして締め付けを続けるとオーバートルクの状態になり、ナット部分が破損する、ネジ山がつぶれるなどしてタイヤ脱落につながる可能性があるため注意しましょう。
ホイールナットは緩んでいても締め付けすぎてもいけません。なお、各クルマのホイールナットの締付トルクは取扱説明書に記載されているため、それを参考にしてタイヤ交換をすることがオススメです。
そしてタイヤ交換後もクルマの日常点検をおこない、ホイールのボルトやナットに緩みがないかを確認しましょう。
SNS上ではユーザーから「クルマの運転中に足元から異音がしたので確認したらナットが緩んでいた」「ホイールボルトが本締めされていなかった」などの声が複数寄せられています。
加えて、「自分でタイヤ交換したらナットを全部逆向きに締めていた」という声も聞かれました。
運転中に異音がした場合はすぐにディーラーや整備工場、近くのガソリンスタンドなどで点検してもらうことが肝要です。
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またタイヤの脱落は、カスタマイズパーツを正しく取り付けなかったことも要因として挙げられます。
そのため、適切なパーツを選び、正しく取り付け(トルク管理含む)、定期点検などを行うことが大切です。
タイヤ交換しに黄色い所や赤い所に行って締め付けを見ていたら明らかにトルク不足でしょう?みたいに閉めてたからトルクレンチ持ってたから自分でその場で締め直してやった事がある。技術は無いみたいなんで信用してはいけない。
ホイール夏との締め付けとは関係ない写真が多すぎます。