ホンダが斬新デザインの新型「SUV」実車展示! コの字ライト&ファストバック採用で迫力凄い! 「N群」を広州で披露

まだNシリーズは登場? 中には「スポーティセダン」も 現地の反響は?

 これ以外にも、e:Nシリーズ第3弾「e:N SUV序」の量産モデル、そして東風ホンダからは新ブランド「霊悉」の第1弾モデルも2024年中の発売が予告されています。

 またe:Nシリーズでは今後5年以内の発売を目指して3つのコンセプトモデル「e:N COUPE Concept」「e:N SUV Concept」「e:N GT Concept」の開発を進めているなど、積極的に電動戦略をアピールしています。

独特な顔のe:NS2(撮影:加藤博人)
独特な顔のe:NS2(撮影:加藤博人)

 そんな中でe:Nシリーズ第2弾となるe:NS2/e:NP2に対し、中国国内からの評判はおおむね上々です。

 第1弾のe:NS1/e:NP1は単にヴェゼルをBEVにしただけという印象が強く、「油改電(BEVに改造されたガソリン車)」という評価がさまざまな場所で見られました。

 それに対し、e:NS2/e:NP2ではデザインを内外ともに刷新している点が高く評価されており、「ついにホンダが本気を出してきた」との声が多く見受けられます。

 価格はまだ発表されていないものの、価格次第では大きな人気を博すのではないかとの見方がされています。

コの字ヘッドライトが印象的な(撮影:加藤博人)
コの字ヘッドライトが印象的な(撮影:加藤博人)

 一方で航続距離に関してはe:NS1/e:NP1と同様に、中国独自のCLTC方式で510 km前後と言われ、少々物足りないと不安視する声もあり、開発側と市場側で認識の乖離が生じています。

 e:NS2/e:NP2をはじめ、ホンダは2024年に数多くの新エネルギー車を中国に投入します。

 e:NS1/e:NP1は出来が良かったものの訴求力が足りておらず、ホンダにとっても巻き返しを図りたい1年となるでしょう。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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