日産が新型「6人乗り最上級SUV」実車公開! ド迫力顔&豪華内装が凄い! 新たな3列シートモデルの反響は? 広州で展示

明らかになったスペックは? 現地での反響はいかに

 コンセプト段階では不明だったパワートレインの詳細についても明らかとなりました。

 搭載エンジンは「VCターボ」と呼ばれる可変圧縮比機構を持つKR20DDET型2リッター直列4気筒ターボエンジンとなり、9速オートマチックトランスミッションと組み合わせられます。

 圧縮比を8から14の間で可変させることにより、走行状況に応じて燃費重視の高効率エンジンから出力重視のハイパワーエンジンかを切り替えられる形に。排気量も圧縮比14の場合は1970cc、圧縮比8の場合は1997ccとなります。

 また、SUVらしく四輪駆動でもあります。「4×4-i」と呼ばれる日産の電子制御式四輪駆動システムを搭載しており、力強い走りをどんな路面でも提供します。

 新型パスファインダーについて、中国での評判はおおむね好評な印象です。

 デザインが一貫して中国の消費者層を意識して作られたほか、質感の良い内装は操作性に優れる物理ボタンを残しつつ、ディスプレイなどの先進的な要素も適度に盛り込んでいる点が評価されています。

現地での反響は?
現地での反響は?

 一方、パワートレインが電動ではないことに難色を示す意見も見られます。

 中国ではプラグインハイブリッド(PHEV)、電気自動車(BEV)、そして燃料電池車(FCEV)を「新能源車(新エネルギー車)」と位置付け、税金の優遇や、大都市圏でのナンバープレート発給規制の免除などの恩恵が受けられます。

 パスファインダーのパワートレインはハイブリッド(HEV)ですらない純ガソリンなため、大都市圏での販売は順調とは行かないかもしれません。

 一方、舗装が進んでいなかったり、悪路の多い地域では持ち前のパワフルな走り、そして余裕のある大空間が高く評価されることでしょう。

 それらの地域は大都市圏でないために登録も容易であるはずなので、それなりに人気が出るとの見方もされています。

 新型パスファインダーの発売時期は2024年第1四半期となります。

 中国市場では中国ブランドの人気が急成長しており、日産のシェアは減少傾向にあります。

 この状況下で日産はシェア回復を図るために新車種ラインナップを前倒しで投入するとしています。
 また、中国現地で開発した4種類のEV(含PHEV、BEV)を今後3年間で投入するとも発表しました。

 そのうちのひとつが2024年に投入されるとのことで、中国市場における日産の今後に注目が集まります。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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