なぜ車の窓は「曇る」? 誰でも起こる“謎現象” 対策方法はある? 「拭く」以外の画期的な予防法とは
「デフォッガー」や「デフロスター」の有効な使い方とは
まずリアウインドウが曇った場合は、「リアデフォッガー」と呼ばれる機能で暖めます。
リアデフォッガーはリアウインドウ内側に熱線がプリントされていて、一定時間電気が流れることで、窓を暖めて曇りを取り除いてくれます。
エアコンスイッチもしくは周辺に「四角に湯気矢印のようなマーク」のスイッチがあるので、それを押して作動させます。
フロントウインドウの場合は、乾燥した風を当てて窓を乾燥させる「デフロスター」機能が備わっています。
エアコンのコンプレッサーが乾いた空気を作り出し、フロントウインドウ下部の拭き出し口から送風することで曇りを取り除いてくれます。
エアコンのスイッチに「扇型に湯気矢印のようなマーク」のスイッチがあるので、それを押すことで作動します。
オートエアコンの場合は、スイッチワンプッシュで風量や吹き出しなどを自動で調節し作動します。
マニュアルエアコンの場合は、A/CボタンをONにして、吹き出し口切りかえダイヤルを「足元に送風&ガラスの曇りを取る」または、「ガラスの曇りを取る」に合わせ、風量を強にすると迅速に曇りを取ることができます。
なお、降雨時など車外の湿度が高い時は、内気循環に切り替えてエアコンを作動させると車内の湿度の低下が早まるので、状況に応じて変更しましょう。
サイドウインドウの場合も同様に「デフロスター」を作動させます。
クルマのエアコン吹き出し口は、ドアミラーなど運転に直接必要となる視界が確保できるよう、フロントウインドウと同時にサイドウインドウにも風があたるように設計されているのです。
ちなみにフロントウインドウが曇ると、最近のクルマに装備が広まっている「衝突低減ブレーキ」や「レーンキープアシスト」などで使われるカメラが視界不良となり、正確な前方視界を把握できなくなってしまうケースがあります。
曇りが発生しないよう、より心掛ける必要があります。
特にスバル車のなかでも旧タイプの先進運転支援機能「アイサイト」などは、フロントウインドウとカメラが離れたレイアウトのため、曇りに対して十分な注意が必要です。
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窓が曇りやすくなる要因のひとつとして、エアコンフィルターが汚れていることもあげられます。
エアコンフィルターが汚れるとフィルターが目詰まりし、エアコンの風量が低下してしまいます。
そのため通常のエアコン使用時よりも窓が曇りやすくなるということがあるのです。
また、デフロスターの風量も低下するので、曇りを取る能力も低下してしまいます。
エアコンフィルターは定期的に交換をしておくと、より快適に視界も確保することができます。
曇り対策は万全に行いたいですが、もし運転中に窓が曇ってしまい視界が妨げられる場合は、無理をせずに安全な場所へ停車することが望まれます。
そして上記の方法でしっかり窓の曇りを取り除き視界を確保したうえで、運転を再開するのが良いでしょう。
高速道路の追い越し車線をえんえんと走行しているドライバーは多い。追い越しが完了したら走行車線に戻らなければならないと言うルールを知ってか、知らずに走行しているのか、警察庁は免許更新時にPRした方がよいと思う。