スバルの「最大・最上級SUV」が色々凄い? 「タフ」と「オシャレ」を備えた「アウトバック」とは
AWDや水平対向エンジン、先進運転支援機能といったスバル独自の技術をフルに生かしたスバルのフラッグシップモデル「アウトバック」の特徴について紹介します。
30年近い歴史を誇る「アウトバック」
スバルは、AWD(四輪駆動)と水平対向エンジンを組み合わせたシンメトリカルAWDや先進運転支援機能「アイサイト」といった独自技術を強みとするメーカーで、悪路走行からロングツーリングまで快適かつ安全に走行できると根強いファンからの支持を集めています。
こうしたスバル車の特徴をバランス良く持っているのが「アウトバック」です。どういったクルマなのでしょうか。
![タフな外観とは一転、内装はオシャレな雰囲気という二面性も「アウトバック」の魅力[写真は現行型「レガシィ アウトバック」のインテリア]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2024/11/20231116_SUBARU_OUTBACK_000.jpg?v=1700130103)
アウトバックの正式な車名は「レガシィ アウトバック」です。
まず「レガシィ」シリーズの始まりは1989年からで、従来のミドルセダン/ワゴン「レオーネ」シリーズの後継車として誕生しました。
それまで培ってきたAWDや水平対向エンジンの技術や、他社に先駆け人気を博していたステーションワゴンのノウハウなどを継承しながらも、クルマの基本となるプラットフォームやエンジンなどをいちから新設計し、大幅な性能向上を図っています。
そして高性能なターボエンジンとステーションワゴンボディを組み合わせた「ツーリングワゴンGT」がデビューから約半年遅れで登場。
他社のワゴン車にはない高性能ぶりが支持され、当時のアウトドアやスキーなどの一大ブームとも相まって、瞬く間に大ヒット作となりました。
4ドアセダンも、スバルテクニカインターナショナル(STi)などの手により誕生したラリーマシンがWRC(世界ラリー選手権)に参戦し優勝を果たすなど、スバルのAWD性能を世界にアピール。
こうしてレガシィは初代から、スバルを代表する人気ブランドとなりました。
そして1993年に登場した2代目レガシィ セダン/ツーリングワゴンに、SUVとのクロスオーバーモデル「レガシィ アウトバック」が第3のボディタイプとして加わり、米国で1994年に発売されたのです。
スタイリッシュかつ使い勝手の良いツーリングワゴンのボディをベースに、最低地上高をアップして悪路走破性を向上。
外観にSUVテイストを感じさせる「クラッディング」を組み合わせるなど、内外装にタフなスタイルを加えたことで、新たな魅力を備えたのが大きな特徴です。
日本では当初「レガシィ グランドワゴン」を名乗り1995年にデビュー。のちに車名を「レガシィ ランカスター」に変更しています。

そのイメージを受け継ぎながら世代を重ね、2003年登場の4代目からは日本でも世界共通の“アウトバック”名に統一しています。
2014年には、これまで長年シリーズの人気をけん引してきたツーリングワゴンが新設された「レヴォーグ」に移行し、6代目レガシィではセダン(レガシィB4)とアウトバックの2シリーズとなりました。
さらに7代目となる現行型ではセダンが米国生産のみとなり、レガシィを名乗る国内向けモデルはアウトバックだけとなりました。
それと同時に、アウトバックは国内のスバル車におけるフラッグシップモデルという位置付けに登り詰めたのです。


























































