トヨタが新型「カムリ」世界初公開! 約7年ぶりの大規模刷新で最新「ハンマーヘッド顔」に!? 新カムリは何が変わった?
トヨタは米国で2023年11月14日(現地時間)、新型「カムリ」を世界初公開しました。進化した点について、現行型カムリと比較しながら紹介します。
新型「カムリ」は米国向けもハイブリッド専用モデルに
トヨタの米国法人は2023年11月14日(現地時間)、新型「カムリ」を世界初公開しました。
現行型カムリからどういった点が進化したのでしょうか。新旧モデルを比較します。
カムリの前身となったのは、1980年1月に登場した「セリカ・カムリ」というモデルです。
スポーティクーペ「セリカ」の4ドアセダンといった立ち位置で、駆動方式も当時のセリカと同じく後輪駆動(FR)でした。
独立した車名を持つカムリは、1982年3月に登場しました。
前年の東京モーターショーに展示された前輪駆動(FF)レイアウトの5ドアハッチバック「F120」の市販版ですが、5ドアハッチバックは日本市場には投入されず、国内の兄弟車「ビスタ」のみに設定され、セダンのみのラインナップとしてデビューしています。
当初よりグローバル市場を見据えた開発が行われており、その後も国内と海外向けでそれぞれ異なる進化をしながら歴史を重ねてきました。
6代目(当初は「カムリ グラシア」で登場しマイナーチェンジでカムリに変更)以降は、国内仕様も海外向けカムリと共通化され、3ナンバーの余裕あるボディサイズとなっています。
国内向けの初代から数えて10代目となる現行型カムリは、2017年に登場しました。
この時点でカムリは世界10か所の工場で生産され、100以上の国や地域で販売されるグローバルモデルへと成長し、2016年12月時点の累計販売台数は1800万台以上を記録しています。
フルモデルチェンジに際し、トヨタの新たなクルマづくりの指標である「TNGA」の思想を全面に取り入れ、エンジン・プラットフォームに至るまで全てを一新させるなど、力の入った刷新を図っています。
現行型カムリのパワートレインは、日本仕様では2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンとモーターを組み合わせ、システム最高出力211ps(155kW)のシリーズパラレル式ハイブリッドモデルのみを設定します。
これに対し北米向けでは、ハイブリッドモデルに加え、ベーシックな2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジン車や、最高出力301hpを発揮する3.5リッターV型6気筒ガソリンエンジンモデルもラインナップされ、選択肢の多さを誇りました。
そして今回、米国で世界初公開された新型カムリは、およそ7年ぶりの刷新となります。
米国においては21年連続で乗用車販売台数No.1を獲得し、引き続き最重要モデルであるカムリだけに、新型では米国主導で開発が行われ、全車がハイブリッド化されたのが大きな進化ポイントです。
ハイブリッドモデルの2.5リッター+モーターという基本構成は共通ですが、システムを刷新したほか、全モデルで後輪のモーター駆動を行う電子制御AWD(四輪駆動:E-Four)が選択可能となっています。
第5世代となる最新ハイブリッドシステムは、軽量かつコンパクトなモーターを搭載し、システム最高出力は現行型に対し30馬力アップの232hp(AWD)を発揮します。
プラットフォームに関する情報は公開されていませんが、トヨタ米国法人は「再設計されたサスペンションとブレーキシステムにより、バランスの取れたハンドリングと快適性を実現」と発表しており、現行型カムリのTNGA GA-Kプラットフォームを改良したものとみられます。
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