レクサス新型「和製スーパーカー」実車展示! まさかの“MT”搭載!? “次期型LFA“こと「エレクトリファイドスポーツ」豪で初公開

2023年11月4日、レクサスのオーストラリア法人は、メルボルンカップ・カーニバルに、レクサス新型「Electrified Sport Concept」の実車を展示しました。どのようなモデルなのでしょうか。

レクサス新型「スーパーカー」豪で初公開! 美しすぎる…反響も

 2023年11月4日、レクサスのオーストラリア法人は、11月11日まで開催されるメルボルンカップ・カーニバルに、レクサス「LFA」の後継機ともいわれる新型「Electrified Sport Concept(以下エレクトリファイドスポーツ)」の実車を展示しました。これは、同市場では初披露となるようです。

豪でも初披露されたレクサス新型「エレクトリファイドスポーツ」
豪でも初披露されたレクサス新型「エレクトリファイドスポーツ」

 レクサスには、電動化のポテンシャルを最大限に活用し、走る喜びを提供する「Lexus Electrified(レクサス エレクトリファイド)」というブランドビジョンが存在しますが、新型エレクトリファイドスポーツもそのようなブランドビジョンに沿ったBEV(バッテリーEV)の次世代スーパースポーツカーです。

 2021年12月にトヨタが日本で開催した「BEVに関する説明会」で世界初公開され、その位置づけ的に、レクサスが2009年に500台限定で発売し、伝説的存在となったスーパースポーツモデル「LFA」の後継モデルなどともいわれ、“LFA2”などと呼ばれることもあります。

 極端に長いロングノーズの美しいスタイルを持ちますが、レクサスブランドで象徴的な、糸巻きの形を模したグリル「スピンドルグリル」は存在せず、新型RXやRZなどの最新のレクサス車から始まった、ヘッドライトまわりなど含めプロポーション全体で示すフロントアイデンティティ「スピンドルボディ」の新たな表現とも見られます。

 この美しいデザインは、カリフォルニア州のデザイン施設「CALTY(キャルティ)」でデザインされました。

 バッテリーは全固体電池を採用し、0-60mph(0-96km/h)加速のタイムは2秒台前半、航続距離が430マイル(約692km)を超えるスペックとなることを想定されます。駆動方式は電動パワートレインのダイナミックなポテンシャルを最適化する「DIRECT4」を搭載します。

 さらに、ハンドルと前輪の機械的な接続をなくしたステアバイワイヤシステムとして、異形ステアリングの「ワンモーショングリップ」を採用。これにより、より簡単かつ正確に操作可能になることで新たなドライビングが体験できることに加え、低速域での俊敏性や高速走行時の安定性向上も期待されています。

 そして、“BEV用のMT(マニュアルトランスミッション)”を搭載する可能性もあるといいます。実はレクサスは、この“BEV用MT”をすでにUX300eのテスト車両に搭載して走行する映像を公開しており、その開発はかなり進んでいるようです。

 動画を見ると、シフトチェンジとともに走行サウンドが変化するなど、通常のMTと同じような感覚を味わうことが可能となっており、BEVであっても、走りの楽しさを味わえる工夫が凝らされているようです。

 レクサスのオーストラリア法人で最高経営責任者(CEO)を務めるジョン・パパス氏は、新型エレクトリファイドスポーツについて以下のようにコメントしています。

「新型エレクトリファイドスポーツのオーストラリアでの公開は、自動車愛好家にとって、レクサスのエキサイティングなBEVの未来を証明する素晴らしいスーパークーペを垣間見る機会になります。

 レクサス・エレクトリファイド・スポーツは、次世代の主力レクサス・スーパーカーがどのようなものになるのか、レクサスが提供するエキサイティングなBEVを形で表現しています」

 今回の展示に、「発売したら私のアストンマーチンと入れ替える」「美しい…ただ美しい…」「すごく素敵」など称賛の声が集まっており、現地でも受け入れられている様子が見て取れます。

 エレクトリファイドスポーツの市販化について、詳細な情報は語られていませんが、今後の動向に注目が集まります。

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