トヨタ新型「ランクル250」“斬新ハンドル”仕様を世界初公開! ペダルレス車「速攻試乗」体験で感じた「未来」の可能性とは
元自動車メーカーの開発エンジニアが「試乗」してみた!
ネオステアのハンドルを両手で握ると、人差し指と中指の位置にブレーキバーがくるため、ブレーキは自転車と同じような感覚で直感的に操作が可能です。
自転車のように右と左のレバーで前と後のブレーキに分かれているのではなく、左右どちらのブレーキレバーでも通常のブレーキペダルを踏むようにブレーキを効かせることができます。
ブレーキレバーには適切な反力もついているので、細かいブレーキ調整も簡単にできます。
アクセルレバーは右手の親指の位置。バイクのアクセルのようにハンドルをひねる操作はなく、親指を常にアクセルレバーの上に載せておく必要はありますが、親指で押す力を加減することでワンペダル操作のような運転も簡単にできました。
こちらも反力があるので、微調整も楽です。
その一方で、強めの加速をする際にはレバーを強く押し込んで保持する必要があるため、右手の親指が疲れてしまうかもしれません。
筆者としては、もうちょっとブレーキレバーは長いほうが、支える指が安定するように思いましたが、ネオステアを開発したトヨタ担当者によると、まだまだ開発中(このプロトタイプが完成したのがまだ最近)とのことで、今後改良が加えられていくことになるそう。
操作反力もこれから煮詰めていくとのことで、下肢障害者だけでなく、健常者でも新たな運転感覚で楽しめるようにしていきたい、とのことでした。
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トヨタはこのネオステアに、下肢障がい者に向けて開発中の「キネティックシート」も合わせるなど、下肢障害者の方々が安心して運転ができる方法を、日夜研究開発しているそう。
キネティックシートは、背もたれと骨盤を支えることで走行中の着座姿勢を安定させ、下肢障がい者の負担を軽減するというものです。
すでに試作品のキネティックシートを装着した「GRヤリス」を、森井選手や車いすインフルエンサーの渋谷真子さんが、ショートサーキットでテストドライブをする様子も動画に納められています。
この先近い将来にネオステアが市販化されれば、下肢障害者の方々のみならず、健常者にとってもハンドルの新たな選択肢となることでしょう。
高齢者用にいいのではないでしょうか?