斬新ドアの日産「高性能スーパーカー」世界初公開! 1360馬力のスゴイやつ現る! 「次期型GT-R」をいつ出す? カギは何か

次期GT-Rのカギとなる「全固体電池」ってどういうこと?

 次期GT-Rが登場するために欠かすことができないのが、ハイパーフォースにも搭載されているという全固体電池です。

 日産では、全固体電池を「EVの普及を促進させるゲームチェンジャーとなる技術」と位置付けており、2028年度までに自社開発の全固体電池を搭載したEVを発売することを宣言しています。

 高いエネルギー密度を持つ全固体電池は、航続距離の向上や最高出力の向上にも貢献することから、ハイパフォーマンスカーにとって大きなメリットをもたらします。

 全固体電池の実用化が順調に進めば、次期GT-Rが「最高出力1360PS」を発揮する可能性は決して低くはありません。

 一方、全固体電池の価値はそれだけではありません。日産では、全固体電池に対してより安価な材料を組み合わせることで、バッテリーコストの低減も期待していると言います。

 この点は、次期GT-Rを考えるうえで非常に重要なポイントになると言えます。

日産の社長兼CEOの内田誠氏と「ハイパーフォース」
日産の社長兼CEOの内田誠氏と「ハイパーフォース」

 その高いパフォーマンスばかりが注目されやすいGT-Rですが、2007年に登場した際には777万円という衝撃的な価格も話題となりました。

 現在はさまざまな事情から高価なものとなってしまっているGT-Rですが、当初は多くのユーザーに手の届くハイパフォーマンスカーがコンセプトのひとつとされていました。

 もし、次期GT-Rにもそのコンセプトが受け継がれるのであれば、単にパフォーマンスだけを追求した「超高額モデル」とはならないと考えられます。

 もちろん、GT-Rの名を冠する以上、世界が驚くハイパフォーマンスカーでなければならないのも事実です。

 ハイパフォーマンスとリーズナブルな価格という、GT-Rにとって欠かすことのできない相反する要素を実現するために必要なのが、日産が開発を進めている全固体電池というわけです。
 
※ ※ ※

 うがった見方をすれば、今回登場したハイパーフォースが「次期GT-R」と明言されず、ロゴにもモザイク加工が施されていたのは、全固体電池の今後に対して不透明な部分があるということなのかもしれません。

 逆に言えば、今後「次期GT-R」であることが明言されたコンセプトモデルが登場した場合、それは全固体電池の実用化のめどが立ったということを意味していると言えそうです。

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Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明

自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。

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